
行ってみないとわからない、誰も知らない赤穂を発見。
赤穂市坂越の茶臼山城跡から見下ろす坂越湾。真ん中の島は手つかずの樹林(国指定天然記念物)を残す「行島(いきしま)」。
毎年10月に行われる「坂越の船祭り」は、瀬戸内三大船祭の一つとして知られています。
港町の面影を残す「坂越」 建物が、自然が、歴史を語ります
赤穂といえば、まず思いつくのが赤穂浪士。
ですが、今回は少し違う赤穂の魅力を探ってみました。17世紀後半から廻船業で栄えた港町「坂越(さこし)」。
波静かな坂越湾に浮かぶ原生林「行島」を取り囲む緑豊かな山々と、その山裾の港町の面影を今に伝えています。
旧庄屋などの歴史的建造物による古い町並みが残り江戸時代の風情が今も残っています。車を停めて、町をゆっくり、ゆったり訪ねて、その良さを実感してみるのもおすすめです。

- (写真1)坂越のレトロ散歩。路地にも石だたみが。この路地の手前には、大道井と言う古い井戸の枠石が残っています。探してみてください。
- (写真2)坂越のメインロード「大道(だいどう)」。車の通りも少なく、白壁と焼き板の町並みを楽しみながらゆっくり走れます。
- (写真3)黒い羽目板に白い塗り込め窓が美しい「奥藤酒造郷土館」の中庭でステップ ワゴンが映えます。
- (写真4)大道沿いで見つけたカフェ「暖木」の看板。
- (写真5)「坂越まち並み館」には元銀行の風情を残す金庫がありました。

- (写真6)古民家を改装した「暖木(のんき)」さんでは、カフェのほか昔懐かしい雑貨や野菜販売コーナーもあり見ているだけで楽しくなります。(写真左からオーガニックリモナータ500円、マンゴージュース450円)
- (写真7)江戸末期の姿を残す「旧坂越浦会所」の座敷「表之間」から坪庭を望むと何故か正座になります。2階にある隠し部屋の様な「観海楼」からは坂越湾が一望できた当時の様子がうかがえます。
- (写真8)「旧坂越浦会所」のベンチで一休み。
かつての塩田は姿を変え、憩いの場所になった「赤穂御崎」

赤穂市が、遠浅の海を利用して塩田が開発されたのは江戸時代になってからのことです。
今では塩田はなくスポーツ・レクリエーションや憩いの場として親しまれています。
中でも県立赤穂海浜公園には、海洋科学館・塩の国、タテホわくわくランド、オートキャンプ場、海水浴場があり、さらに温泉まであります。
(写真 左) 燃える夕焼け空を連想させ、幻の焼き物と言われた “雲火焼(うんかやき)”

- (写真1)400年続く奥藤酒造の一角にある郷土資料館では、昔の酒造道具や廻船業関係の資料がいっぱい。お土産には赤穂の地酒「忠臣蔵」を、と案内して頂いた小林敏起さん。
- (写真3)「桃井ミュージアム」では、オーナー桃井香子さん作の雲火焼のカップでアイスコーヒー(500円)をいただきました。

- (写真4,5)「桃井ミュージアム」のオープンガーデンには様々な水琴窟が設置されていました。癒しの水音に耳を傾けると、何とも言えない贅沢な気分になります。“巨大石臼の水琴窟(写真4)”“義士の水琴窟(写真5)”、や水琴窟を使って愛を告白する“プロポーズの丘”なんてのもありました。
でもやっぱり外せない 元禄ロマン漂う「加里屋地区」
赤穂城跡沿いに流れる「加里屋川」周辺を加里屋地区と言います。
“忠臣蔵のふるさと”として、 また“塩の国”として知られている赤穂ですが、周辺には史跡が点在し、訪れる人を魅了しています。
有名な「息継ぎ井戸」や珍しい変形輪郭式の「赤穂城跡」、義士宝物殿がある「大石神社」、 “塩と義士の館”と呼ばれる「歴史博物館」、
さらに息継ぎ井戸の横にあり3分で“忠臣蔵”を紹介するからくり時計「義士あんどん」など歩いてまわれる範囲にあり、散策していると楽しみながら元禄時代にタイムスリップできます。

- (写真1)「海洋科学館」に入ると直径1.8mの“海底地球儀”が出迎えてくれます。
- (写真2)赤穂市には歴史の面影がいたるところで見られます。写真は江戸での刃傷事件の第一報を知らせるため、早水藤左衛門、萱野三平が駆けつけた際、この井戸で一息ついたと言われる「息継ぎ井戸」。
- (写真3)「歴史博物館」では、当時の赤穂城を模型で再現しています。
- (写真4)江戸時代日本三大上水道と言われた「旧上水道モニュメント」。

機能美や快適性だけじゃない 日本の自然をパワフルに静かに走り抜ける
今年4月16日に開通したばかりの「備前♥(ハート)日生大橋」。
岡山県備前市日生町と鹿久居島(同町)を結びます。“ハートマークが付く日本初の橋”として注目を集めています。

赤穂へのドライブの途中で岡山県備前市日生町に立ち寄りました。日生町と言えば、岡山県南東部の町。活気あふれる漁師町風の本土と瀬戸内海に浮かぶ13の島々からなり、新鮮な山海の幸と人情があふれる町です。
- (写真1,2)今、人気急上昇中のカキオコを食べに「ほり お好み焼き」さんへ。カキオコとは、カキのたっぷり入ったお好み焼きのこと。2012年には、B-1グランプリで5位になりました。
- (写真 3)頭島で。グランドゴルフ場があります。
- (写真 4)頭島の漁港ではカキの養殖の為のホタテ貝のカラが積み上がっていました。
●ほり お好み焼き(カキオコ)
住所/岡山県備前市日生町日生 886-5 お問合せ/0869-72-0045 営業時間/10:30〜19:00 定休日/水曜日 駐車場/7台
フォトギャラリー
NAPOLIを尊敬してやまないシェフのこだわりを
赤穂御崎でたっぷり味わう
赤穂は日本のNAPOLI。是非この地で本場NAPOLIを味わってみたい!
と訪ねたのは「恋人の聖地プロジェクト」により選定されたデートスポット、赤穂御崎にある「SAKURAGUMI(さくらぐみ)」さん。
お客様に本当の味を知ってもらおうとイタリアの食材を全てNAPOLIから輸入し使用しています。
満足のいく真のナポリピッツァと海鮮ナポリ料理を追求し続けたいとオーナーシェフの西川明男さん。
お昼をテラスで気持ちよくいただきました。その味はもちろん、ボリュームも大満足でした。
大人気のお店で、平日のお昼は1ヶ月先まで予約でいっぱいでした。テラス席は先着順なのでよく確かめてからお出かけください。
(写真)PRANZOプランゾ(昼食)シェフのおまかせコース お一人様3,990円(お二人様から)。(内容)Antipasto(日替り前菜盛り合わせ)、Pizza(おまかせPizza)、Primo(季節のシェフのおすすめパスタ)、Secondo(当日の魚またはお肉)、Dolce(デザート)、Caffé o té (ナポリのエスプレッソまたは紅茶)
●SAKURAGUMI
住所/兵庫県赤穂市御崎2-1 お問合せ/0791-42-3545
営業時間/昼食 11:30~15:30(13:30 OS) 夕食(3/20 ~10/10)18:00~22:00(20:30 OS)(10/11 ~3/19)17:00~21:00(19:30 OS)
定休日/毎週火曜日・第1水曜日・第3月曜日 (祝日の場合、翌日が休み) お電話にてご確認ください。
あなどれない宿のお料理
料理長厳選の贅沢なおもてなしを堪能!
今回の旅の宿でお世話になった「かんぽの宿 赤穂」さん。
全室オーシャンビューの窓からの瀬戸内海の眺め、健康回復・美肌効果に優れた「よみがえりの湯」と呼ばれる赤穂温泉を楽しんだ後は、こちらのレストランで瀬戸内海の幸三昧です。
福浦や日生漁港から仕入れた魚介、姫路市場からは地採れの野菜をふんだんに使った贅沢会席をいただきました。
味付けは、もちろん赤穂の塩を使っています。
(写真 左).この日の特選会席「忠臣蔵」プラン。天然鯛姿つくり、鮑と海老の赤穂塩焼き、牛しゃぶしゃぶやお寿司などとろける美味しさでした。(お一人様1泊2食 17,000円)※要予約2日前まで。
(写真 中).料理長の川原正巳さんが腕を振るってくださいました。
(写真 右).6/1〜8/31までの特選会席「忠臣蔵」コースです。伊勢エビ、中トロ、蒸しアワビ、鰻セイロ蒸し、牛しゃぶ、海老天ぷらなど全11品。
(写真 左).かんぽの宿の前の「市立野外活動センター」から。眺めが気持ちいい。
(写真 右).露天風呂の朝陽、夕陽は最高の贅沢を味わえます。
●かんぽの宿 赤穂
住所/兵庫県赤穂市御崎883-1 お問合せ/0791-43-7501 日帰り入浴もできます。
※詳細はお電話にてご確認ください。