
天空にそびえる石鎚山系を走り、深緑の渓谷に遊ぶ。
高知県いの町から愛媛県久万高原を巡るネイチャーゾーン。
森に爽やかさを、川に涼を求めて、自然に思いっきりふれるコースです。
山のてっぺんを走る瓶ヶ森林道。 空に手が届きそうなドライブコース。
まずは、いよ西条ICから国道194号線を南下、瓶ヶ森林道を目指します。途中にある愛媛と高知の県境を貫く寒風山トンネルは、全長5km以上!無料で通行できるトンネルでは日本最長です。その後ちょっと寄り道をして「道の駅木の香」へ向かいました。ここには宿泊もできる「木の香温泉」があり、本格的な食事も楽しめます。
いよいよ目的の瓶ヶ森林道(UFOライン)へ。石鎚山系の尾根を走るため道幅が狭く、カーブが多いので、運転に気を使いますが、車窓から見える景色は緑と青の世界。カーブを抜けるごとに、その緑は深くなり空へと近づきます。また、山は天候にあわせていろんな表情を見せてくれます。ドライブ当日も霧が出て神秘的な風景と出合えました。
そんな天空の地でみつけた「山荘しらさ」。外観は昔からある山荘なのに、中に入ってびっくり。そこは薪ストーブやワイン片手にくつろげるソファのある北欧風のお洒落なロッジ。「次は絶対ここに泊まりたい!」と、2人もその素敵な雰囲気に大満足。本格的なエスプレッソやスイーツ、食事が楽しめる「CafeShirasa」のみの利用もできます。
圧巻の渓谷美に触れ、学び、どこまでも澄んだ水と親しむ。
瓶ヶ森林道を抜けて石鎚スカイラインへ入る前に、「石鎚神社土小屋遥拝殿」へ立ち寄りました。ここは石鎚登山と信仰の基地で、駐車場からは瓶ヶ森の絶景を望むことができました。
そして、石鎚スカイラインを走り、四国最大級の渓谷・面河渓へ。石鎚山の南麓に広がるこの渓谷は、豊かな緑と奇岩、断壁や滝など景勝スポットも多く、その清流はどこまでも澄み、石鎚山の豊かさを感じます。ひんやりとした空気と水に触れ、心も体もとても爽やかになりました。
石鎚山系と面河の事をもっと知りたくて「面河山岳博物館」へ。ここでは、石鎚山系に生息する動植物や岩石、石鎚山岳信仰・登山史などについて、豊富な資料やはく製、ジオラマで学べます。
自然美も味もお土産選びも、魅力満載の久万高原。
次に向かったのは国指定の名勝・古岩屋。約4500万年前の地層が残る、高さ60~100mの奇岩が見られ、迫力ある勇壮な姿に圧倒されます。周辺の散歩道では、森林浴や川遊びが楽しめます。
久万高原のもう一つのおすすめは御三戸嶽。久万川と面河川の合流点にほぼ垂直にそびえ立つ奇岩で、石灰岩が風化したものです。見る角度により軍艦の舳先に見えることから、別名・軍艦岩とも呼ばれ、水遊びスポットとしても人気があります。
この近くには、水車が目印の「道の駅みかわ」があり、お土産選びに最適な売店奥のレストランでは、アユやアメゴなどの川魚料理や美川手延べそうめんなど、地元特産の味が堪能できます。
今回は、山道走行のスリルと絶景を楽しみ、深緑の渓谷美と涼やかな水に癒され、心からリフレッシュできるドライブを満喫しました。
自然の中に出かけて味わう、地産地消の極上グルメ。
地元産のキジに、清流のアメゴ・・・。 優しい味わいに心も爽やか。
料理も評判の「木の香温泉」。寒風山の麓で育ったキジや清流を泳ぐ川魚など、地元・本川地区の特産品を使った料理が楽しめます。オススメは、人気メニューの「きじラーメン」(960円)と「きじカレーライス」(1,350円)が一度に味わえる写真上の「どうぞきじセット」(きじラーメン 1/2、きじカレー1/2、唐揚げ、サラダ付で1,300円)。ラーメンは、キジ肉のつみれに、ポテトやトマト、山菜も入ったあっさり塩味。キジ肉入りのカレーは食べやすいマイルドな味わいです。またテイクアウトの「究極かれいぱん」は、新メニューながら既に大好評。片手でも持ちやすいスティックタイプで、注文を聞いてから揚げるのでアツアツが食べられます。一口かじるとカレーの香りが広がり、クセになるおいしさです。
●木の香温泉レストラン(道の駅「木の香」併設施設)
高知県吾川郡いの町桑瀬255-16
お問い合わせ/088-869-2300
営業時間/11:00~20:00
(オーダーストップ19:30・季節により時間変更あり)
休館日/毎週火曜日(祝日の場合は営業)
久万高原の小さな菓子工房は、全国にファンのいる人気店。
久万高原でとれた旬の果物を中心に、素材を活かしたスイーツが評判の小さな菓子工房。心と体に優しいスイーツを作り続け、地元はもちろん通販でも日本中にファンがいる人気店です。地元出身の俳優・藤岡弘、さんもこのお店の「みるくプリン」(356円)のファン。それが縁で共同開発された「『藤岡、珈琲』ゼリー」は、藤岡さんプロデュースのオリジナル珈琲を贅沢に使った大人味。男性にもファンが多い珈琲ゼリーです。
写真は、今が旬の「マンゴータルト」と、話題の「『藤岡、珈琲』ゼリー」428円。『藤岡、珈琲』のコクのあるガツンとくる大人の苦みと、上にのせたふわふわのブランマンジェの贅沢な味わいが絶妙にマッチ。