ワンデイドライブ

STEP WGNで行く香川県東かがわ市

青い空、きらめく海、明るい太陽。夏がとびっきり輝く町へ!

香川県の東の端の町は、
青い空、きらめく海、明るい太陽の日差し、
夏がとびっきり輝く町です

自然を肌で感じるならキャンプが一番。東かがわ市は、豊かな自然に囲まれたキャンプ場が点在しています。中でも写真の「大池オートキャンプ場」は、最大約90サイトに3棟のログキャビンの規模を誇ります。バーベキューハウス、サニタリーハウスも充実。用具はすべてレンタルでき、キャンプが初めての人でもスタッフがお手伝いしてくれます。

自然あり、遊びあり、伝統文化も

魅力がどこからでも溢れ出す

 東かがわ市は香川県の東端にあり、ちょうど高松市と徳島市のほぼ中間に位置しています。南部は東西に連なる讃岐山脈、北東には瀬戸内海国立公園を望む美しい自然に囲まれた町です。懐かしさが残る町並みやこの市ならではの伝統文化を永く伝えています。日本で初めてハマチ養殖に成功した地であり、日本一の手袋生産量の町としても知られています。他にも西日本唯一の人形劇専門劇場、ふれあいが楽しい動物園、グランピングやオートキャンプ場も充実した楽しさ満載の町です。

源平合戦で源義経が屋島へ攻め込む時に越えたと言われる「大坂峠」。展望台からは瀬戸内海と市内の町並みを一望できます。

「安戸池(あどいけ)」の海と魚の体験学習館「マーレリッコ」の生簀。
所長の六車庄一さんの合図で餌を投げるとお腹をすかせたハマチが一斉に食らいつき海面が沸き立ちます。

「フィッシュフック」では、鯉のぼりならぬ『ブリのぼり』が空を泳いでいました。

日本最大級の海水釣り堀です。

ハマチ養殖の父「野網和三郎(愛称:ワーサン)」の銅像が池を見つめています。

『讃岐和三盆糖』製法を守る文化元年(1804年)創業の「三谷製糖羽根さぬき本舗」。駐車場には『砂糖締車』も展示。

砂糖きびから作られた最上級品の砂糖。

口に含み優しくなめて半分溶けたらお茶をいただきます。

古い町並みが残る引田(ひけた)と
自由すぎる動物園の人気者達

 JR引田駅から国道11号線を越えて海に至るエリアに、かつて“風待ち港”と呼ばれた名残があります。古い町並みが残りのんびり散策が楽しめ、ここでしかできないものづくり体験も随所で行っています。町を離れて少しドライブすると山間の広大な敷地に見えるのが「しろとり動物園」です。小動物が放し飼いにされていて、ちびっ子に人気の動物園です。エサやミルクをあげたり、触ったり、最高の癒しタイムです。

江戸時代から続いていた酒と醤油造りの商家を改装した観光施設「讃州井筒屋敷」。江戸後期から明治期に建設され往時の面影を残しています。住まいだった母屋は、昔の座敷、回廊、庭園が見学できます。

「しろとり動物園」の入場ゲート前で、ヤギ、ブタ、ヒツジが大きな声を出してお出迎え。いきなりフレンドリーな雰囲気です。看板には、『クジャク、うさぎなど放し飼いの動物たちが駐車場や園内を自由に歩いています』とありました!こちらは動物たちに餌をやったり触ったりできる体験型の動物園。アフリカゾウにエサやり体験(おやつ500円)では、つぶらな瞳で見つめ鼻を目一杯伸ばす様子がとっても可愛い。

一際目立つ真っ赤な壁の建物は、宝暦三年(1753年)以来今も伝統の『むしろ麹製法』の醤油造りを守り続ける「かめびし屋」。

東かがわ市は日本一の手袋の産地。国産の90%を製造。「東かがわ手袋ギャラリー」は、手袋工場の蔵をリニューアル。

手袋アートや昭和のレトロな工場を再現。各種手袋製品の販売も。

「讃州井筒屋敷」の敷地内の体験コーナーで店長の池田美雪さんから“和三盆型抜き体験”のご指導を受けました。

粉状の和三盆糖に霧吹きで水分を与え木型に詰めます。

型に合わせ余分を削っていきます。

完成。

出来上がりはお土産に。

キリンの舌は45cmもあります。

珍しいホワイトタイガー。

フンボルトペンギンの泳ぐ姿も間近に。

ワンちゃんとのふれあいコーナーも。

ジオサイトの不思議世界と
日本武尊ゆかりの神社がある白鳥

 白鳥地区の瀬戸内海沿岸には、悠久の時を経て誕生した大地の変動を記録した様々なジオサイト(地質名所)が数多く点在しています。引田不整合、ランプロファイア岩脈や絹島柱状節理など聞き慣れない言葉もプレジャーボートに乗って観察すると感動とともに納得してしまいます。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の霊が白鳥となって舞い降りた場所に神陵をつくったのが始まりとされる「白鳥神社」も日本一低い山やハマチおみくじなど見どころ満載です。

ジオサイトを間近で見るなら、NPO法人東かがわ観光船協会が運航する「東かがわジオサイトクルーズ」がおすすめ。4月1日〜9月30日の土曜、日曜、祝日で催行しています。プレジャーボートで引田漁港を拠点に周遊する2時間〜2時間半のコースです(催行人数2名〜18名、小学生以上、1人4,000円)。出港後、約9,000年前にできた花崗岩と約7,500年前にできた堆積岩層の境界がはっきり見てとれる『引田不整合』、白黒の美しいストライプ模様の『ランプロファイア岩脈』、そして写真の『絹島柱状節理』とダイナミックな景観が楽しめます。

沖にある『一小島(ひとこじま)』では、花崗岩が摂理面に沿って波の浸食を受けた海食洞が見られます。

引田港の防波堤に140mに渡って描かれた6人のアーティストによる「東かがわ市湾岸アート」。

「白鳥神社」は、開運厄除けの神社として有名です。
珍しい鶴の御門、本殿、拝殿など江戸時代の佇まいが感じられます。

随神門前の『梛木(なぎ)の葉風鈴』。風鈴の短冊に願い事を記します。

『開運出世ハマチみくじ』は、釣竿で釣ります。

境内にある標高3.6m、日本一低い山「御山(みやま)」。

白鳥名物『ぶどう餅』の老舗「みなとや」。

「みなとや」さんでは、社務所でもらった『御山の登山証』に証明印を押してもらえます。

茶色のテントが目印の「焼き菓子工房シュクレ・シフォン」。

水曜、土曜のみの営業です。(7〜9月は休店)

住宅街にある「菊まるめだか」。100種類のめだかを安心の100円から。

多くの方に飼育の楽しさを!と店主の菊池まゆみさん。

観て、遊んで、のんびり寝転んで、
日常を忘れた時間が流れる

 大人から子供まで身も心もリフレッシュさせてくれる施設は、訪れるだけでワクワクします。複合温泉施設「ベッセルおおち」は、日帰り温泉入浴や食事が楽しめるほか、イベントホールや宿泊施設、ログハウスも。グランピング「ザランタン」は、予約殺到の超人気スポットです。国内で唯一の人形劇のテーマパークでは、子供は人形を動かして大はしゃぎ。大人は懐かしさで癒されます。

昨年4月にリニューアルオープンした「ザランタン」。全部で10棟のベルテントが優雅に立ち並んでいます。4名まで宿泊可能で、ウッドデッキコテージではお洒落なBBQが楽しめます。エアコンも完備されて夏でも快適間違いなし。チェックイン後は、瀬戸内海でのSUP体験も用意されています。

温泉、イベントホール、レストラン、居酒屋、宿泊施設まで揃った「ベッセルおおち(絹島温泉ベッセルおおちの湯)」。

世界最高水準の臨場感あふれる6.1chデジタルコントロールサウンドシステムを誇るイベントホール。

3階エントランスホールには売店も。

夕日に染まる瀬戸内海が美しい「山田海岸」。

若者たちが集うフォトスポットです。

とらまる公園内にある人形劇のテーマパーク「とらまるパペットランド」。
『とらまる人形劇ミュージアム』は、人形を実際に動かしたり、演じたりできる体験型の博物館です。
展示室1では、いきなり『大きなマリオネット』。ひもを引っ張ればダンスもできる?

『手づかい人形の舞台』。口をパクパクさせて楽しいひと時。

テレビで活躍した人形や阿波浄瑠璃の伝統人形、世界の民族人形などが大集合。

中世ヨーロッパの町並みを1/2スケールで再現した「ミニチュア児童館」。

西日本唯一の人形劇専門の劇場「人形劇場とらまる座」。

安戸池育ちはもちろん、地元産の新鮮な旬の魚料理

 ハマチ養殖発祥の池「安戸池」は、現在は池を利用した管理釣り場『フィッシュフック』を中心に遊んで学べる『体験学習館マーレリッコ』、そして池ハマチ販売や食事ができる『ワーサン』を併設した家族で楽しめる複合施設になっています。『ワーサン』の2階は新鮮なお魚料理を提供する「ワーサン亭」。大きな窓に広がる池を眺めながらの食事は格別です。

こちらで提供するお魚は、安戸池で養殖しているハマチはもちろん、小豆島産の讃岐サーモンなど旬の地元産にこだわっています。写真奥左は『ハマチカツ(単品700円)』、奥右は『讃岐さーもん刺身定食(1,000円)』、手前はワーサン亭おすすめ『ハマチ刺身定食(1,000円)』。

青い空、緑の山、紺碧の海、降りそそぐ太陽の光が窓いっぱいに広がり、爽快なランチタイムになります。

向かって右の建物が『マーレリッコ』、左が『ワーサン』です。

陽気で元気なオーナーが選んだ新鮮な食材が舌に染みる

 店名のFRESCAは、“新鮮”のイタリア語。だから毎日その日の一番いい新鮮な食材を使っています。オーナーの「ミノ 哲司平」さんは、「料理に追われたくないので一度に多くの方に来られても…。」と話すこだわりのシェフ。だから田舎の山中にあるこの店に行く道中には看板がほとんどなく、たどり着けたらラッキーなのだそうです。

窓からは民家や畑しか見えず、素朴なイタリアの田舎にいるかのようです。自由な発想のイタリア料理をどこか現実離れした空間でいただきます。写真手前は、『海幸のアーリオオーリオ(ミニスープ、サラダ、デザート、ドリンクのセット付き1,650円)』、奥は石釜で一気に焼き上げた『ピッツア“カプリチョーザ”(シェフの気まぐれ)(こちらもセット付き1,650円)』。

ドライフラワーに覆われています。

外ではフレンチトンの“ベラちゃん”がお見送り。

活気あふれる厨房から伝わる湯気と香りで待ちきれない

 お店に入ると通路の左に並べられた『天ぷら』『おにぎり、バラ寿司』『おでん』。これぞ讃岐うどんのお店。大正15年12月創業から今日まで受け継がれてきたこだわりのうどん店です。4人がけのテーブルが3つ、座敷席が10席、カウンターは5席ですが、お昼過ぎにお邪魔しても次から次へと訪れるお客さんでほぼ満席。この日は、13時50分で完売でした。

製麺一筋で創業時からの伝統的製造方法を守って出来上がるうどんは、独自の製法と加水率で練り上げることで滑らかでソフトな口当たりになっています。釜から直接取り出したモチモチの麺の上ではかつおぶしが踊り、食欲はマックスに。口に含むとかつおの風味と卵のまろやかさが絶妙に絡まり激ウマです。写真手前は、『釜ぬきうどん(680円)』、奥は『しょうゆうどん(620円)』。

立ち上がる湯気と香りがたまりません。

歴史を感じさせる店構え。

MAP

香川県東かがわ市