優しい文化とグルメそして絶景に癒される旅
夏の到来の前に山口県の魅力あふれる街へ
自然と歴史が織りなす魅力の宝庫長門市と
絶景ポイントで人気を集める角島を探訪
仙崎みすゞ通りにある「金子みすゞ記念館」。通りに面した実家跡に再現した書店「金子文英堂」で、店先から二階のみすゞの部屋、中庭へと巡ると当時の生活がうかがえます。
金子みすゞは120年前、このまち長門市仙崎で生誕。幼少期を過ごした書店金子文英堂の跡地に建つのが「金子みすゞ記念館」です。当時の生活が垣間見られる建物や庭を復元し、奥の本館では遺稿集などの遺品の展示や、みすゞの詩の世界を音と光で体感できるみすゞギャラリーがあります。『プロジェクトM』は、仙崎名産の蒲鉾の板を組み合わせて金子みすゞをモチーフにしたモザイク画を制作する活動で、仙崎みすゞ通り6ケ所と長門湯本温泉2ケ所で見られます。
みすゞが二十歳まで過ごした場所。子供の頃、金子家は仙崎で書店を営んでいました。
およそ600年前室町時代に発見されたと伝わる「長門湯本温泉」。明治から昭和に人気を博していましたが、次第に利用客も減少。そこで令和になり温泉街はまちぐるみで動き出し、街を流れる音信川(おとずれがわ)に沿って『外湯』『食べ歩き』『文化体験』『そぞろ歩き』『絵になる場所』『休む・佇む空間』の6つの魅力あふれる温泉街に生まれ変わり、新しい魅力を発信しています。港町の「センザキッチン」では、長門の豊かな食材、楽しい情報、充実した遊びの発見があります。
山口県最古の歴史を持つ長門湯本温泉街がリニューアル。音信川沿いでは、県初となる川テラスや飛び石、ライトアップが温泉街を幻想的に浮かび上がらせています。
赤と青と緑のコントラストが美しい「元乃隅神社」。2015年にアメリカのニュース専門放送局CNNが“日本の最も美しい場所31選”に選んだことから注目を集め、今や山口県屈指の観光スポットになりました。神社がある長門市湯谷地区には他にも、「東後畑棚田」「千畳敷」など絶景ポイントが点在しています。青海島にある「くじら史料館」では、貴重な古式捕鯨に関する資料を展示。人間愛と平和をテーマにした「香月泰男美術館」も必見です。
元乃隅(もとのすみ)神社は、昭和30年(1955年)に、地元の網元岡村斉(ひとし)さんの枕元に現れた白ギツネのお告げにより建立されました。123基の鳥居が100m以上に渡って並ぶ様は多くのメディアに取り上げられる人気スポットです。
下関市豊北町の沖合に浮かぶ小さな離島「角島(つのしま)」。2000年に開通した全長1,789mの角島大橋で渡ります。橋の下の海は晴れた日は目も鮮やかなコバルトブルーの海が広がります。明治9年に初点灯された角島灯台は、国の重要文化財に指定され今なお現役です。「風波のクロスロード」では灯台の周りを一周できます。「つのしま自然館」で少しお勉強した後は、島から戻って、島の特産品を使ったスイーツを食べ歩きするのも楽しみです。
角島大橋は、無料で渡れる一般道としては日本屈指の長さを誇ります。真っ直ぐに伸びた橋と美しい海は絶好の撮影ポイントです。
長門湯本温泉の中にある可愛らしいお店。焼き鳥屋さんとは思えないオシャレなロゴやウッドデッキが目印です。長門湯本温泉のリニューアルに伴い開店しました。お昼は定食、夜は焼き鳥が人気。「のどぐろ」などお魚も絶品。ちなみにオーナーは青村桜子さん。だから「さくら食堂」。
焼鳥 さくら食堂
(手前から)長州どり 各種150円〜、のどぐろ(焼き魚)1,200円、剣先イカの一夜干し 900円、本日のお刺身 850円。
女性の感性とおもてなしを感じる心地よいお店です。こだわりの県産オリジナル地鶏『長州黒かしわ』や女性の発想で生まれた創作串は絶品。「さくら食堂」のお母様のお店です。
焼きとりや ちくぜん総本店
長門市は人口1万人当たりの焼き鳥店の数が日本トップクラス。
山口県北浦地方で水揚げされた魚を丁寧に加工、さらに塩や味噌、塩麹にもこだわった干物やフライ。お店では注文を受けてから調理。熱々ホクホクの干物は油が乗り、フライの衣はサクサク。一口頬張れば違いに気づくはずです。オーナーは、和歌山から仙崎の魚に魅せられて移住したとのこと。なるほど納得のおいしさです。運営する会社『魚健』は2019年『瀬つきあじ開き』で農水大臣賞も受賞しています。
ひものや食堂 ひだまり
(手前から)ひだまりフライ定食(平日限定950円)とカサゴづくし定食(春限定1,789円)。
蔦の絡まった建物は、元農協の建物。金庫の名残もあります。ドアを開ければ店内いっぱに広がるコーヒーの香りに癒されます。
カフェストラグル
手前左からチーズケーキ、クリームブリュレ、ホットコーヒー、カフェラテ(どれも420円)。
向津具(むかつく)半島の根本にある標高333mの高原「千畳敷」の丘の上にポツンとログハウスのように佇んでいます。屋上は展望台になっていて360度のパノラマが楽しめます。ランチタイム(11:00〜15:00)はカフェメニューだけでなく、ハンバーグやカレーなども充実しています。天井からは裸電球がぶら下がり、最高の眺望と特別な時間が過ごせます。
カントリーキッチン
(手前から)カントリーハンバーグ(単品150g 1,050円)、カレー(パンorライス サラダ付き1,050円)。
日本海の景色を堪能できるレストランです。目の前の海はドラマ『HERO特別編』で撮影ロケ地にも使われました。新鮮なネタを贅沢に盛り付けるメニューが自慢です。瓦そばと海鮮丼やパスタのセットが人気です。
グランビスタ角島
手前から、ぶっかけ贅沢海鮮丼(2,530円)と焼鯖のせ瓦そば(2人前2,950円)。
山口県長門市・角島