ワンデイドライブ

N-BOXで行く島根県出雲市

新年は、神話のふるさと出雲で

縁結びの神社として知られる出雲大社のあるまち

ヤマタノオロチの神話が残り神々が愛し集うまちを
新たな気持ちで旅をする

出雲大社から1km西にある「稲佐の浜」は、神が作り出した地の夕日に出会える場所として人気のスポット。稲佐の浜の赤く染まる空に浮かぶ弁天島のシルエットは、幻想的で奇跡の美のようです。神在月(かみありづき、旧暦10月)には、八百万(やおろず)の神々を迎える神事が行われます。

神々が集う神話の舞台

歴史と自然が交差する聖地

 奈良時代にまとめられた『古事記』上巻には、天岩戸やヤマタノオロチ退治、因幡のシロウサギなど有名な日本の神話が書かれています。その1/3は出雲地方を舞台にしたものです。その象徴のように建つ「出雲大社」は、縁結びの神・福の神として古代から人々に仰ぎ尊ばれています。「島根県立古代出雲歴史博物館」を訪ねると神話の世界が蘇ってきます。20世紀後期に発見された銅剣や銅鐸が神話の世界から歴史の世界へ。出雲王朝の真実に迫ります。

出雲大社は、大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)を祀る神社。神在月になると全国の神様が集い、様々な縁を結ぶ会議が開かれることから『縁結びの神社』として知られています。写真は参道の「神門通り(しんもんどおり)」。一の鳥居である「宇迦橋の大鳥居」と二の鳥居「勢溜の大鳥居」の間には、土産屋、ご縁グッズ、名産グルメや甘味のお店が軒を連ねています。

背後に見えるのが「勢溜の大鳥居」。車で近づけるのはここまで。

賑わいが途切れない「神門通り」。

奥に見えるのが出雲大社「神楽殿」。正面の大注連縄は、長さ約13m、重さは5.2tもあります。

国登録有形文化財の一畑電車「出雲大社前駅」。

かつては神職のお屋敷が立ち並んでいた静寂な「社家(しゃけ)通り」。

北島国造館にある「亀の尾の滝」。

これまでに発見された遺跡や資料を元に様々な角度から覗き、謎に満ちた古代出雲を解き明かそうとするのが「島根県立古代出雲歴史博物館」。平安時代の出雲大社巨大神殿の1/10模型は、季節ごとに変化する照明など細部にこだわり迫力満点。

発掘された青銅器や200本以上の銅剣の復元模型の展示が圧巻。

北山山系の景観に配慮したシンプルな外観。

2000年に発掘された鎌倉時代初期の造営とされる3本1組の巨大な柱根「宇豆柱」。

日が沈む聖地出雲

日本遺産に登録された夕日の地

 島根県の隠れた宝石、「日御碕(ひのみさき)」。神秘的な灯台、美しい海岸線、歴史ある神社が調和し、訪れる人を心温まる風景へと誘います。出雲神話の舞台となった「稲佐の浜」とともに『〜神が創り出した地の夕日を巡る〜』として日本遺産に登録されています。スサノオノミコトとアマテラスオオミカミを祀った「日御碕神社」は、花崗岩の鳥居の奥に朱の楼門が鮮やかに映え、森林を背景に荘厳な雰囲気が漂っています。

島根半島の最西端の断崖に建つ「出雲日御碕灯台」。石造では日本一の高さで、白壁が美しい。100年以上経つ今も現役です。

灯台の手前は、海に浮かぶ神域の孤島「経島(ふみしま)」。

冬から初夏は、ウミネコが子育てに集まります。

青い日本海と緑の松林を背景に“朱の神殿”が鮮やかさを際立たせる「日御碕神社」。

美しい回廊。

桃山時代の面影を残す権現造り。

歴史と風土が織りなす
人気の島根グルメを満喫

 島根県のぶどう栽培の歴史は古く、ぶどうのハウス栽培の面積は日本一。島根の気候風土で育まれた良質のブドウを原料に醸造したワインを提供してくれるのが、「島根ワイナリー」。広大な敷地の中に、見学もできるワイン醸造館、試飲即売館、バーベキューハウスなどが揃い、ご家族で楽しめる施設です。宍道湖へのドライブ途中にある立ち寄りスポットでは、20基の鳥居が映える「粟津稲生神社」やスイーツが絶品の「お菓子のみせ たま」がオススメです。

『一畑電車』の高浜駅と遙堪(ようかん)駅の間にある「粟津稲生(いなり)神社」への参道。この参道を進むと途中になぜか“踏切”が!! 田んぼに並ぶ20基の真紅の鳥居は絶好のインスタ映えスポット。

宍道湖に向かう途中、「お菓子のみせ たま」で一休み。季節の果物を丁寧に使用したケーキと焼き菓子のお店。(手前)ラムレーズンと焼きチョコのケーキ(450円)とクラシックショコラ(410円)。

店内も可愛い!

見ているだけで思わず笑顔がこぼれます。

見学あり、試飲あり、バーベキューあり、お土産あり、
年間70万人が訪れるワインの大型テーマパーク

 年間70万人が訪れるという「島根ワイナリー」。正面ゲートでは、大きなワイン樽がお出迎えしてくれます。

店舗課の持田さんの案内で工場見学。

約10種類のワインが試飲できます。※ドライバーは試飲しておりません。

『バッカス』では、落ち着いた空間で高級ワインをお手軽価格で味わえます。

『シャトー弥山』でしまね和牛のバーベキュー♪

豊富な種類のワインがズラリ。

ここにしかいない生物と
じっくり触れ合う貴重な時間

  宍道湖(しんじこ)西岸には、宍道湖や身近な水域に暮らす生き物を展示した水族館「宍道湖自然館ゴビウス」があります。ここでは子供が夢中になって楽しめる工夫がいっぱい。知っている生き物だから探究心が湧き起こります。施設の隣には、訪れた人が気軽に動植物と親しめる「宍道湖グリーンパーク」があり、宍道湖を訪れる四季折々の野鳥をバードウォッチングできます。ペンギン好きには見逃せない「ペンギンミュージアム」も必見です。

「ゴビウス」に隣接する「宍道湖グリーンパーク」。野鳥観察舎の2階からは天候に左右されることなく野鳥が観察できます。望遠鏡は常備、スタッフも常駐で初めての人も楽しめます。

生息する野鳥のぬいぐるみとも触れ合えます。

野鳥観察舎の奥には、国内外から収集した約2,000点のペンギングッズが展示されている「ペンギンミュージアム」があります。 

インテリア、文具などたくさんのグッズを展示しています。

「宍道湖」は淡水に海水が入り混じった汽水湖

水辺に集まる生き物が教えてくれる大切な命

 「ゴビウス」では、宍道湖や中海、島根県内の川に生息する生き物を観察できます。迫力の大水槽の前で広報の黒崎さんにご案内いただきました。

入り口で目をひく、大きさ5cmほどの稚鮎の群れの水槽。

『だんだんタッチプール』では、ザリガニと触れ合うことができます。

香り高く、強いコシ。
日本三大蕎麦の出雲そばを堪能

 昭和25年(1950年)に創業した初代店主が終戦後間もないことから『世の中の平和』を心から願い、店名に『平和』と名付けたそうです。そんな思いが伝わってくるのか、とっても暖かい印象のお店です。シャキッとして弾力もあり力強い二八そばと少し甘めの出汁と薬味のバランスが絶妙の王道の出雲そばです。

手前は、揚げたてのカツがほんのり甘い出汁にからみ食欲が止まらなくなる「かつ丼セット(1,400円)」。奥は、薬味で味変を楽しむ「三色割子(1,100円)」。

和室の畳部屋ですが、テーブルと椅子でいただきます。

開店は11時から14時30分(ラストオーダー)ですが、麺が無くなり次第終了するのでお早めに。

出雲へ行くなら外せないぜんざい発祥の地でいただく本物の味

 神門通りにあるAelという施設の2階にあるお店。1階のスタンドPOPが目印です。代表的な出雲ぜんざいはもちろん、他にもお店の母体が老舗茶屋ということでぜんざいの上に抹茶のかき氷を乗せたものやソフトクリームを乗せたパフェ、献納抹茶セット、テイクアウト用の縁結びソフトクリームなどの楽しいメニューもあります。

ぜんざいは、出雲地方の『神在(じんざい)餅』に起因していると言われます。そんな有難いメニューがこちら。手前は「出雲ぜんざい抹茶セット(1,300円)」。奥は「神在(かみあり)パフェ ミルクぜんざい(800円)」。

窓からは「勢溜の大鳥居」が見えます。

出雲ぜんざいを自宅で楽しめるお土産も。

2階の窓に大きく店名が。

スタッフさんの元気な笑顔もいただける極上ハンバーガー

 自然の断崖が残る多伎町にある大型駐車場を備えた飲食物販の複合施設「出雲・湖陵パーキングエリア」内のバーガーショップ。特製「湯種バンズ」で出雲和牛や地元野菜を挟んだローカルグルメバーガーを提供。

「月見照り焼きチキンバーガー(左1,300円、秋限定)」と「和牛ダブルチーズバーガー(右2,300円)」。

笑顔が素敵な元気いっぱいのスタッフさん。

赤い屋根と「WINDY FARM ATOMOSPHERE」のサインが目印。

テイクアウトが基本ですが天気のいい日は海側テラスでもいただけます。

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