ワンデイドライブ

ODYSSEY&N-BOXで行く岡山県備前市・瀬戸内市

日々の喧騒を忘れさせてくれる静けさと心温まる出会いの旅

岡山県東部に位置し
瀬戸内海の恵まれた自然に囲まれた
歴史と伝統の備前市と海と緑の絶景の瀬戸内市への旅です

「閑谷学校」は、藩主池田光政が静寂な山懐に描いた学問の理想郷。
建造物全ての屋根瓦は備前焼で儒学の殿堂に相応しい姿を見せています。

近世日本の教育遺産群と
備前伝統文化を体感

 瀬戸内海国立公園をはじめとする風光明媚な景観で知られる岡山県備前市。350年余り前に岡山藩主池田光政によって創建された、現存する世界最古の庶民のための公立学校『旧閑谷(しずたに)学校』は日本遺産第一号に認定されています。約一千年の伝統と技を受け継ぐ『備前焼』。大多府島に名残を残す『北前船』。これら3つの日本遺産は、備前市の文化のまちとしての個性を際立たせています。日々の喧騒を離れ、心癒される風景や心温まる出会いが待っています。

国宝指定の「講堂」。入母屋造り、しころ葺きの大屋根と火灯窓が荘厳さを放っています。

300年を経ても今も整然たる姿を残し独特の景観を見せる「石塀」。

棟に鯱を乗せた「校門」。

石塀の外にある「椿山」。約400本のヤブツバキが植えられています。

備前焼の里、伊部(いんべ)の「天津神社」。

備前焼ゆかりの神社として知られています。

狛犬、山道、屋根瓦、十二支の置物(写真)も全て備前焼。

伊部を一望、神社の上にある「宮山展望台」。

西国街道沿いの1905年創業の老舗、「鷹取醤油」。

口コミで人気が広がった『醤油ソフトクリーム』と『ポン酢ソフトクリーム』(330円)。

伝統の味を味見してから選びます。

周囲4kmの小さい島で
新しい発見と出会い

 みかん狩り、観光底引網、島巡り遊覧、海水浴など自然に触れる体験ができる日生(ひなせ)諸島。中でも「頭(かしら)島」へは、「備前♡日生大橋」、「頭島大橋」を渡って行けます。「ひなせうみラボ」は、海が美しい瀬戸内海だからこそ、海の大切さを知り、海で遊び、海を守るための実践プログラムを提供する施設。1階にショップ、2階にレストランもあり是非立ち寄りたいスポットです。港の前にあるリノベカフェ「かも食堂」で一息もおすすめです。

新鮮で美味しいと評判の日生のカキはここで養殖されます。
穏やかな海に多くのカキ筏が浮かぶ様は独特の景観を作っています。

風光明媚な瀬戸の島々が浮かぶ瀬戸内海国立公園

日生諸島の頭島で出会う
おもてなしと里海づくりへの思い

 頭島漁港に面した「café かも食堂」。窓から注ぐ陽光を浴びながら頭島の景色が楽しめます。東京から移住してきたオーナー夫妻が、もと鉄工所をリノベーションしたカフェです。

かもブレンドコーヒー(550円)、抹茶あずきミルクのフォンダンケーキ(600円)、白玉入り京風おぜんざい(600円)、頭島クリームソーダ(650円)。

緑の扉が目印。お店のロゴは、可愛いカモマーク。

天井が高くゆったりした時間が流れています。

チルアウトな時間。

「備前♡日生大橋」。橋の正式名前に『♡』が入った日本初の橋です。

「ひなせうみラボ」。『日本の海洋文化と伝統を守る要』をコンセプトに誕生した“渚の交番”。

2階のレストラン「SatoUmiテラスハートス」。

はちみつ、抹茶、レモンのロールケーキ(580円)。

1階のショップ。

海洋ゴミでできたオブジェ。

旧牛窓診療所をリノベ

気持ちいい『文芸的公共施設』

 海に面した旧牛窓診療所をリノベーション。カフェやショップ、音楽、アート、映画に関するイベントが行えるスペースを備えた複合施設「ushimadoTEPEMOK(牛窓テレモーク)」。2021年のオープン時に『10年後に事業のピークを!』というユニークな発想で展開しています。だから施工前の部屋もあり、施設内に入ると“可能性”の気配でワクワクしてきます。共有のカフェスペースでは、瀬戸内海の優しい景色を眺めながら食事やお茶も楽しめます。

テレモークとは、ロシア語で『小さいお城』という意味。瀬戸内海が一望できる絶好のロケーションです。

施設内の「テレモークカフェ」で作っていただいたデザートで一休み。手前から『いちごクリームピザ』『ティラミスピザ』『オレンジクリームピザ』(各800円)と『ベーゼルナッツラテ』『アーモンドミルクラテ』(各750円)。

診療所の面影が随所に。

牛窓テレモークの代表の小林宏志さん。ミュージシャンでもあり、独特の感性が共感を呼んでいるよう。ここから音楽レーベルを作ることが夢だとか。

食べたり、飲んだり、くつろいだり

サウナ、グランピング、お楽しみ施設が広がる

 日帰りサウナ、手ぶらBBQ、日帰り&宿泊グランピングが楽しめる南国スポット「牛窓TARI」。グランピングは、3棟のテーマの違うロータスベルテントで。大きな開口部から目の前に海が広がっています。青空広場には、さまざまなアクティビティ施設が充実。トランポリン、バスケットゴールリング、ボルダリング、スラックラインなど大人から子供まで夢中になります。

グランピング用のロータスベルテント。

フォトスポットの『天空のブランコ』。

木の香り漂うフィンランド式バレルサウナも(90分貸切1人3,300円2名〜6名)。手前は檜風呂。

山側にはレストラン「牛窓TARI 山~yama~」もあり無料のトゥクトゥクで移動します。

『恋人の聖地』に認定されている牛窓

そこに立てば心は昂りそして満たされていく

 「日本のエーゲ海」とも呼ばれる牛窓の美しい景色が眼下に広がる「牛窓オリーブ園」。絶景はもちろん『牛窓デート♡恋ポスト』もあり人気のスポットです。江戸時代から昭和30年頃の面影が数多く残る「しおまち唐琴通り」でのぶらり散歩は心癒される時間。ドライブの最後は、「日本一のだがし売場」へ。約2,500㎡の売り場に約5千種類ものお菓子や玩具が並び、子供たちはもちろん、むしろ大人が目を輝かせ、かごいっぱいにお菓子を詰めています。

家島(兵庫県)、小豆島(香川県)、犬島(岡山県)まで見渡せる大パノラマが。

10haの農園に約2,000本のオリーブが栽培されている「牛窓オリーブ園」。

レターセット(330円)を購入し、大切な人にメッセージを書いて『牛窓デート♡恋ポスト』に投函。

幸福の鐘』は心込めて3回鳴らします。

朝鮮通信使が通った「しおまち唐琴通り」。

江戸時代から昭和30年頃の面影を残した伝統的建造物や史跡が点在しています。

唐琴の瀬戸を行き交う船を見守ってきた「灯籠堂」。

カップルも大人も子供も
大満足の笑顔が広がる

 テニスコート10面分、日本一の売り場面積!? 「日本一のだがし売り場」。土日は4、5千人。年間100万人が訪れるメガショップです。

『だがしコーナー』『縁日屋敷』『もったいない広場』『10円コーナー』など楽しさ満載。

『だがしおじさん』も登場!(実は社長の秋山秀行さん)

約1万坪のレンガ広場の手作りイタリアンレストラン

 広大な敷地に煉瓦造りの建物が点在。結婚式やコンサートまでできる多目的ホールや宿泊施設もある『レンガ広場』。中に入れば中世のヨーロッパのお城に迷い込んだよう。「レマーニ」は、“手作り”という意味。手打ちの生パスタや生地から手練りの石窯ピッツァは本格的で“手作り”の丁寧な味を堪能し、異次元の時間が過ぎていきます。

ランチ(平日限定1,980円):前菜、スキャッチャ、さつまいものスープ、アサリと菜の花のオイルパスタ、ドルチェ&コーヒー。と6種のチーズピッツァ(Grande 2,200円)。

まったりとした時間が流れるレンガに囲まれた部屋。

音楽ホール前の噴水広場。

広い庭でのお散歩も魅力。

ヨーロピアンな雰囲気が漂っています。

おねえさんとのお話もご馳走!ジューシーな“カキオコ”

 昭和37年創業の老舗お好み焼き店です。日生カキオコ発祥のお店とも言われています。カキオコとは日生独特の新鮮で肉厚な牡蠣をふんだんに使ったお好み焼き。お店に入ると少し酸味の効いたソースの香りが食欲をそそります。超人気店のこちらのお店、予約はできないので3時間待ちの人も珍しくないそうです。10時の開店ですが、中には8時半から待つそうなので時間に余裕を持って行ってください。

日生カキオコ玉子入(カキ増量)1,400円と日生カキ豚玉(カキ増量)1,600円。

瀬戸内の漁師まちの自慢のグルメ。今年の日生の牡蠣は身が大きくおいしいよ、と勧める『おねえさん』(と呼びます)堀律子さんのお話もなめらかに弾みます。

キャベツの緑色の外観が目印。

牛窓の海を眺めながら食事を楽しむカフェ&レストラン

 白壁に赤い屋根が生える可愛いお店。独自のコシと粘りが特徴の生パスタ、高音で焼き上げる石窯ピッツアで人気のお店ですが、最高の自慢はテラス席からの眺める海。多島美に言葉が出ません。

手前から『マスカルポーネのカルボナーラのランチセット(1,780円)』と『ベーコンときのこ+バジルマルゲリータのハーフ&ハーフピッツアのランチセット(1,780円)』。

青い空と海に似合う白いテーブルの特等席!!

見逃せない逸品

ジェラート工房のアイスクリーム

 「しおまち唐琴通り」のまちにある観光センター。観光の情報発信はもちろん、特産品コーナーでは、人気の『牛窓ジェラート工房コピオ』のアイスクリームも販売しています。

コピオのアイスクリーム(ミルク、ごま)各330円。

MAP

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