鳥取県山陰海岸を走る旅
青い海と空とのコントラストが美しい
日本海からの風を受けて悠然と回る風車
大山町の国道9号を鳥取市に向けて車を走らせると左に見えてくる「風車公園」。
鳥取県の日本海側を走る国道9号を西から東へ。独特の味わいのある風土を体感しながら優しい気持ちが湧き上がる旅です。霊峰大山を望む江府町の茅葺き屋根の小屋から爽やかな田園風景を見ながら山陰海岸に向けいざ出発。国道9号を東へ。行列のできるソフトクリームで人気の「道の駅 大山恵みの里」や山陰最古の駅舎が残るレトロ空間「御来屋駅」や、日本海の海岸を訪ねると、のどかな時間に包まれ期待以上に旅情が掻き立てられます。
青谷町「夏泊海岸」を疾走するフリードCROSSTAR。
北栄町は、漫画やアニメでお馴染みの「名探偵コナン」の作者、青山剛昌氏の出身地。週刊少年サンデーでの連載は1994年開始以来今年で30周年を迎えています。アニメは、40カ国で放映され、世界中のファンの注目を集めています。コナン駅(JR由良駅)から、青山剛昌ふるさと館までの1.4kmは、「コナン通り」と呼ばれ、通り沿いにはブロンズ像や石製モニュメントが点在しており、見て歩くだけでも漫画の世界に入り込んだ気分になります。途中には「コナンの家 米花商店街」があり、ティータイムや買い物を楽しめます。
町をぶらぶら散策するといろんなコナン達と出会います。童心に返って謎解きや記念撮影を!キャラクターオブジェは、町内に計30ヶ所あります。こちらはスイカをかじる『すいかコナン君』。
日本海に面した鳥取県。旅行の最大の楽しみでもあるグルメへの欲望をそれ以上に満たしてくれます。白イカをはじめ、松葉ガニ、のどぐろなど日本海から水揚げされる新鮮な海の幸。これらがお手軽にいただけるのも鳥取の魅力です。「鳥取港海鮮市場 かろいち」は、鮮魚店、海産物・特産品のお店、海鮮料理店などが集まっていて、隣接する地元の野菜や和牛も揃う地場産プラザ「わったいな」と合わせ“鳥取の台所”と呼ばれています。
賀露町にある「鳥取港海鮮市場 かろいち」。鳥取港から2分で、日本海のとれたての海の幸が並ぶ漁港の直営店や、干物や乾物の商店、海鮮食堂、鳥取のソウルフード『とうふちくわ』の専門店など盛りだくさんのラインナップです。
年間130万人以上が訪れるという日本最大級の砂丘「鳥取砂丘」。砂が動き、独特な地形や動植物が見られることや、高低差が大きく、砂丘の成り立ちが読み取れることが他にはない特徴で多くの人を惹きつけています。海風によって描かれる『風紋』は、まさに自然が作り出す芸術です。日本でも珍しい、ホンモノのらくだに乗れる貴重な体験もできます。またその風土の中、100年以上の栽培技術で育つ『梨』はこの地域ならではの逸品です。
広大な砂丘と日本海の青さのコントラストが美しい「鳥取砂丘」。
創業120年という「さんこうえん」さんで梨狩り体験(中学生以上1,200円、小学生以下1,100円、3歳以上小学生未満700円※ネット予約で100円引き)。広大な梨園には、二十世紀梨をはじめ、地域特産の新甘泉(しんかんせん)梨、夏さやかなど品種をかえ7月から11月まで営業。梨は、お尻を持ち上げて収穫します。
瑞々しい採れたての梨は、時間制限なしの食べ放題。梨一筋の梨園です。
御来屋駅の旧駅長室を改装したレトロな雰囲気のお店。お店の名の通り、糀をいろんな地元の食材に使った発酵ごはんのランチは、数量限定なので、電話かInstagramでご予約を。
糀まち食堂
趣のある入り口と『糀まちごはん(1,450円)』。地元大山町産のお野菜や卵、糀や酒粕などがいっぱいの体に優しいランチです。
琴浦町にある創業1958年の昔懐かしい牛骨ラーメンは県外からのお客さんにも好評。旨みそのままのスープは、意外にあっさりして後味すっきり。1品130円のおでんも人気です。
すみれ食堂
「ラーメン並(650円)」とおでん。ねぎ、もやし、メンマ、煮豚の王道の組み合わせ。気取らないお店の雰囲気が心地良い。
砂丘を目指し車を進めると駐車場の入り口の正面に一際目立つ建物が現れます。こちらは2022年8月にオープンした「タカハマカフェ」。日本を代表する建築家隈研吾氏設計で、斬新なデザインで一面鳥取県の杉で覆われています。椅子やテーブルなどの家具もタカハマカフェのために作られたオリジナルで鳥取県産材がふんだんに使われ、洗練された落ち着きのある雰囲気のお店です。
タカハマカフェ
これは目を引く! 建物にふさわしく“ここでしか味わえない”スイーツやハンバーガー、製法にこだわったコーヒーが楽しめます。
鳥取県山陰海岸
フリード CROSSTAR
のどかな田園風景にポツンと佇む茅葺き屋根の小屋。遠くの背後には、名峰大山。これ以上望めない美しい日本の風景を作り出しているのが、「御机(みつくえ)の茅葺小屋」です。季節ごとに違う表情を見せ、絵や写真愛好者が好んで訪れています。今回の鳥取県山陰海岸横断ドライブの旅は、この「御机の茅葺小屋」からスタートしました。