瀬戸内に浮かぶ宝の島をさらに深掘りする旅
島全体が絶景の宝庫
忘れられない景色をドライブ
小豆島は、瀬戸内海国立公園の中心地の美しい島です。弥生時代から塩の生産で栄えました。江戸時代には生産過剰から醤油の産地に転換し、素麺や石材などとともに島の経済を支えてきました。また約1300万年前から始まった火山活動で生まれたこの島には、瀬戸内海の最高峰星ヶ城山(817m)や、不思議な巨石の重岩(かさねいわ)、さらに寒霞渓(かんかけい)など壮大な景観が広がります。新しい施設も次々生まれ、活力あふれる魅力的な島です。
小豆島の西の端、小瀬地区にある「重岩」。山の上にある「小瀬(重岩不動)石鎚神社」の御神体です。「重岩」のすき間に祠があります。
平成17年(2005年)3月に閉校した「旧戸形小学校」の校庭からの景色は、他では味わえない絶景で、夕陽の美しさも相まって、これまでに多くの映画やドラマのロケ地として登場しています。また、木々が生い茂る未開拓の地を一から開拓した葡萄畑が広がる「224ワイナリー」や、江戸時代大阪城を修復するために切り出された石が残る「大阪城残石記念公園」など、瀬戸内海との絆を感じさせられる場所が数多くあります。
小豆島には大阪城築城に使った石垣の石切丁場跡が点在。多くは徳川幕府による大阪城を再築した際のものです。小豆島は、石を切り出して傾斜地を利用してすぐ海岸まで運搬するのに適した好条件を備えていました。「道の駅 みなとオアシス 大阪城残石記念公園」は、大阪城再築城の際に使われず残った石を中心に整備されています。
小豆島随一の絶景スポットと言えば「寒霞渓」。日本三大渓谷美のひとつに数えられ、瀬戸内海国立公園を代表する景勝地です。ロープウェイから見る奇石や垂直にそそり立つ大岩壁は圧巻。展望台から海が見えるのが大変珍しいという「吉田ダム」からの眺望も是非チェックを。県道246号線を走ると山間から見え隠れする福田港が望めます。県道26号線沿のキャンプ場で、ただ海を眺めるだけの『小豆島時間』を堪能するのも贅沢な旅の醍醐味です。
小豆島の最高峰星ヶ城山と四方指(しほうざし)の間に広がる渓谷「寒霞渓」。約1300万年前の火山活動で形成された安山岩層や火山角礫岩などの岩塊が、長い年月の地殻変動と風雨の浸食を経て奇岩や崖地を作り上げました。
あの不朽の名作『二十四の瞳』の舞台になったのが小豆島。壺井栄の小説を木下恵介が映画化し、高峰秀子が主演を務め、昭和29年(1954年)公開されました。そのロケ地を活用した「二十四の瞳映画村」では、懐かしい昭和の時が流れています。また、「道の駅 小豆島オリーブ公園」は、瀬戸内海を望む小高い丘に約2,000本のオリーブ畑が広がり、映画『魔女の宅急便』のロケセットがそのままフォトスポットとして人気を集めています。
瀬戸内海を見渡す海岸沿いに大正・昭和初期の小さな村があります。「二十四の瞳映画村」です。映画『二十四の瞳』のロケ用オープンセットや、壺井栄文学、往年の日本の名画の数々を紹介する日本映画のテーマパークです。
日本三大そうめんとして名高いのが、奈良県桜井市の『三輪そうめん』、兵庫県たつの市の『播州そうめん』、そして香川県小豆島の『小豆島そうめん』です。小豆島そうめんは、ごま油を使用して綿を延ばし、12月1月の寒い時期に天日干しをして乾燥させるのが特徴。「なかぶ庵」では、小豆島そうめんの伝統を受け継ぎながらたゆまぬ創意と工夫で常に進化した味を追求しています。そうめんの箸分け体験では、日本の食の文化を身近に感じられることでしょう。
なかぶ庵
(手前)ぷりぷり、もっちり食感の「生そうめん(並750円)」。(奥)自社農園のオリーブ果汁100%使用の「オリーブ生そうめん(並800円)」。
工場をリノベーションしたカフェレストラン。店主の出身である京都の食材を使った創作料理が楽しめます。
キッチン UCHINKU
(手前)UCHINKUのハンバーグ(1,300円)、(奥)デリカテッセン(サラダ、自家製パン2つ付き1,500円)。大きな窓、木のカウンター、木を基調にした落ち着きのあるおしゃれな空間。地元の人はもちろん最近はインバウンドのお客さんも多いとか。ランチのL.0は14:30まで。
もろみは全量木桶で仕込みます。発酵調味料は全て、乳酸菌や酵母菌など“微生物たちの力”によって作られます。
ヤマロク醤油
子や孫の世代に、木桶仕込みの本物の醤油を残したいと語る、五代目の山本康夫さん。
大部港にある喫茶・軽食のお店。女性スタッフ三人が切り盛りし、アットホームな雰囲気で気軽に立ち寄れます。
喫茶 サンワ
(手前)鉄板人気のナポリタン、イタリアンスパゲッティ(650円)、(奥)チャンポンメン(650円)。岡山日生いきのフェリーは現在休止中ですが、顔馴染みのお客さんが次々と訪れていました。窓からは瀬戸内海に、のどかに浮かぶ島が見えます。
昭和20年創業の佃煮店。創業当時の芋の蔓の佃煮をはじめ、小豆島の醤油と佃煮の軌跡を紹介しています。
タケサン記念館 一徳庵
「かつお昆布 ひしお煮」「ほたて ひしおしぐれ煮」「あさり ひしおしぐれ煮」「山椒昆布 ひしお煮」など一徳庵自慢の佃煮が並びます。武部吉次商店の創業時に佃煮工場として使われた建物を改装。戦前は醤油の醸造所として使用され、小豆島の醤油と佃煮の歴史が凝縮した建物となっています。
香川県小豆島
N-BOX JOY
■撮影地/ 小豆島町・道の駅「小豆島オリーブ公園」※ 許可申請の上、車両搬入して撮影しています。