ワンデイドライブ

N-BOX JOYで行く香川県小豆島

瀬戸内に浮かぶ宝の島をさらに深掘りする旅

島全体が絶景の宝庫
忘れられない景色をドライブ

美しい自然と文化に包まれた
活力あふれる瀬戸内海の島。

 小豆島は、瀬戸内海国立公園の中心地の美しい島です。弥生時代から塩の生産で栄えました。江戸時代には生産過剰から醤油の産地に転換し、素麺や石材などとともに島の経済を支えてきました。また約1300万年前から始まった火山活動で生まれたこの島には、瀬戸内海の最高峰星ヶ城山(817m)や、不思議な巨石の重岩(かさねいわ)、さらに寒霞渓(かんかけい)など壮大な景観が広がります。新しい施設も次々生まれ、活力あふれる魅力的な島です。

小豆島の西の端、小瀬地区にある「重岩」。山の上にある「小瀬(重岩不動)石鎚神社」の御神体です。「重岩」のすき間に祠があります。

駐車場から約20分、ひたすら階段と鎖のある岩肌を登ると見えてきます。

神社からは、清々しい小瀬の町並みと瀬戸内海の眺望が。

樹齢1,600年以上とも言われる「宝生院」の『シンパク』は、国指定特別天然記念物。

厳かな雰囲気の本堂。

金色に染まる清廉な本堂でお祈り。

ごま油の国内シェアトップを誇るかどや製油は、小豆島が発祥の地です。

小豆島工場の中には、かどや製油資料展示館「今昔館」があり、事前予約をすれば見学可能です。

ごま油の歴史や搾油工程などを山本隼汰さんに説明していただきました。

昭和47年のヒット曲『瀬戸の花嫁』の舞台とも言われる「沖の島」。小豆島の小江地区から100m先にあり、わずか2分の渡船で行けます(無料)。

人口50人弱の小さな島です。

船長の一田誠士郎さん手書きのマップにほっこり。

穏やかな瀬戸内海を望む、
特別な場所での特別な体験。

 平成17年(2005年)3月に閉校した「旧戸形小学校」の校庭からの景色は、他では味わえない絶景で、夕陽の美しさも相まって、これまでに多くの映画やドラマのロケ地として登場しています。また、木々が生い茂る未開拓の地を一から開拓した葡萄畑が広がる「224ワイナリー」や、江戸時代大阪城を修復するために切り出された石が残る「大阪城残石記念公園」など、瀬戸内海との絆を感じさせられる場所が数多くあります。

小豆島には大阪城築城に使った石垣の石切丁場跡が点在。多くは徳川幕府による大阪城を再築した際のものです。小豆島は、石を切り出して傾斜地を利用してすぐ海岸まで運搬するのに適した好条件を備えていました。「道の駅 みなとオアシス 大阪城残石記念公園」は、大阪城再築城の際に使われず残った石を中心に整備されています。

小豆島が『石の島』だと実感できる場所です。

40個の残石を間近に見ると当時の人の苦労を実感できます。

石工が使用した道具の展示や運搬方法などがわかりやすく再現されています。

海岸線が美しい「旧戸形小学校」。夕日の美しい場所で、素晴らしいロケーションは、さまざまな映画に登場しています。

そのまま映画のワンシーンのような。

2000年夏にはウミガメさんがきました。

“ぶどう畑に選ばれた特別な場所”という、瀬戸内の島々を一望できる「224ワイナリー」。

マスコットのドーベルマン、コロちゃんも出迎えてくれます。

瓶内二次発酵スパークリングワイン『AZU CHAM(小豆シャン2023)』(3,980円)が人気。

奇岩や崖地が織りなす絶景。
小豆島が誇る世界的な景勝地。

 小豆島随一の絶景スポットと言えば「寒霞渓」。日本三大渓谷美のひとつに数えられ、瀬戸内海国立公園を代表する景勝地です。ロープウェイから見る奇石や垂直にそそり立つ大岩壁は圧巻。展望台から海が見えるのが大変珍しいという「吉田ダム」からの眺望も是非チェックを。県道246号線を走ると山間から見え隠れする福田港が望めます。県道26号線沿のキャンプ場で、ただ海を眺めるだけの『小豆島時間』を堪能するのも贅沢な旅の醍醐味です。

小豆島の最高峰星ヶ城山と四方指(しほうざし)の間に広がる渓谷「寒霞渓」。約1300万年前の火山活動で形成された安山岩層や火山角礫岩などの岩塊が、長い年月の地殻変動と風雨の浸食を経て奇岩や崖地を作り上げました。

ロープウェイは全面ガラス。日本で唯一『空・海・渓谷』を同時に眺望できます。

『こううん駅』と『山頂駅』をつなぐ全長917m、高低差317mのロープウェイは、12分毎に運行し、約5分絶景を満喫できます。

小豆島吉田地区の山間に位置する「吉田ダム」。展望台から海を望め、天気のいい日には淡路島まで見渡せます。

「吉田ダム」から県道246号線に入ると、山間の道が続き、海・山・谷など車窓からの景色を楽しみながらの爽快ドライブが堪能できます。

4月からのオープンになるとキャンプやマリンスポーツを楽しむ人で賑わう小部海水浴場。

キャンプ場は「シマアソビ」が運営。SUP・海水浴・釣り・ハイキングなど多彩なアクティビティを提供しています。

吊り橋もありました。

県道26号線沿いにある「こぼれ美島(びしま)展望台」では、大部湾に浮かぶ島々を一望できます。春から夏の夕陽が特に美しく映えます。

海岸線が美しい「千鳥ヶ浜」。

景色の変化が楽しい県道26号線。

映画ロケ地の宝庫、小豆島。
“なりきり”で気分は別世界へ。

 あの不朽の名作『二十四の瞳』の舞台になったのが小豆島。壺井栄の小説を木下恵介が映画化し、高峰秀子が主演を務め、昭和29年(1954年)公開されました。そのロケ地を活用した「二十四の瞳映画村」では、懐かしい昭和の時が流れています。また、「道の駅 小豆島オリーブ公園」は、瀬戸内海を望む小高い丘に約2,000本のオリーブ畑が広がり、映画『魔女の宅急便』のロケセットがそのままフォトスポットとして人気を集めています。

瀬戸内海を見渡す海岸沿いに大正・昭和初期の小さな村があります。「二十四の瞳映画村」です。映画『二十四の瞳』のロケ用オープンセットや、壺井栄文学、往年の日本の名画の数々を紹介する日本映画のテーマパークです。

木造校舎に入れば懐かしい時代にタイムスリップ。

一歩足を踏み入れると、そこは昭和初期の世界。目を閉じれば、二十四の瞳が輝いています。

木造校舎の前には瀬戸内海が広がっています。

映画館『松竹座』では、『二十四の瞳』を常時上映。2階の「Book Café書肆海風堂」でゆったりとした時間を。

地中海の国・ギリシャを思わせるムードが漂う「道の駅 小豆島オリーブ公園」。『魔女の宅急便』実写版ロケセットや、インスタスポットも。

瀬戸内海を背景にした『ギリシャ風車』の前での“魔女のほうき体験”。うまく撮れるまで何度も挑戦!

100年以上前に建てられた蔵を活用した「マルキン醬油記念館」。国の登録有形文化財で、国内最大規模を誇る合掌造りの建物です。

実際に使われていた『大桶(おおこが)』と呼ばれる大きな桶や、当時の売掛帳も。 

原料から醤油ができるまでを詳しく紹介しています。

見て、触れて、確かな実感を得ていただく“生そうめん”

 日本三大そうめんとして名高いのが、奈良県桜井市の『三輪そうめん』、兵庫県たつの市の『播州そうめん』、そして香川県小豆島の『小豆島そうめん』です。小豆島そうめんは、ごま油を使用して綿を延ばし、12月1月の寒い時期に天日干しをして乾燥させるのが特徴。「なかぶ庵」では、小豆島そうめんの伝統を受け継ぎながらたゆまぬ創意と工夫で常に進化した味を追求しています。そうめんの箸分け体験では、日本の食の文化を身近に感じられることでしょう。

(手前)ぷりぷり、もっちり食感の「生そうめん(並750円)」。(奥)自社農園のオリーブ果汁100%使用の「オリーブ生そうめん(並800円)」。

手延べ製麺技能士第三号で、職人歴40年の店主中武義景さんに直接指導を受けました。延ばす時の弾力が凄くて驚きました。

可愛い暖簾が目印です。

食事・体験とも原則前日までの予約制です。12月1月2月は、土・日・祝日のみの営業。箸分け体験・工場見学は大人1,200円子供900円です。

我が家のようにくつろげるレストラン

 工場をリノベーションしたカフェレストラン。店主の出身である京都の食材を使った創作料理が楽しめます。

(手前)UCHINKUのハンバーグ(1,300円)、(奥)デリカテッセン(サラダ、自家製パン2つ付き1,500円)。大きな窓、木のカウンター、木を基調にした落ち着きのあるおしゃれな空間。地元の人はもちろん最近はインバウンドのお客さんも多いとか。ランチのL.0は14:30まで。

見学大歓迎の昔ながらの醤油醸造所

 もろみは全量木桶で仕込みます。発酵調味料は全て、乳酸菌や酵母菌など“微生物たちの力”によって作られます。

子や孫の世代に、木桶仕込みの本物の醤油を残したいと語る、五代目の山本康夫さん。

100年以上前(明治初期)に建てられた『もろみ蔵』。見学のほか試食、さまざまな醤油の展示販売も行われています。

人気の「アイスクリーム鶴醤かけかけ(440円)」。

地元の常連客に愛される軽食屋さん

 大部港にある喫茶・軽食のお店。女性スタッフ三人が切り盛りし、アットホームな雰囲気で気軽に立ち寄れます。

(手前)鉄板人気のナポリタン、イタリアンスパゲッティ(650円)、(奥)チャンポンメン(650円)。岡山日生いきのフェリーは現在休止中ですが、顔馴染みのお客さんが次々と訪れていました。窓からは瀬戸内海に、のどかに浮かぶ島が見えます。

小豆島佃煮の情熱と原点に触れる

 昭和20年創業の佃煮店。創業当時の芋の蔓の佃煮をはじめ、小豆島の醤油と佃煮の軌跡を紹介しています。

「かつお昆布 ひしお煮」「ほたて ひしおしぐれ煮」「あさり ひしおしぐれ煮」「山椒昆布 ひしお煮」など一徳庵自慢の佃煮が並びます。武部吉次商店の創業時に佃煮工場として使われた建物を改装。戦前は醤油の醸造所として使用され、小豆島の醤油と佃煮の歴史が凝縮した建物となっています。

MAP

香川県小豆島