ワンデイドライブ

WR-Vで行く高知県佐川町・日高村

早春の仁淀川流域・ワクワクドライブの旅

藩政時代の風情が今に残る「酒蔵の道」。
伝統的な酒蔵が並ぶ。

慶長8年(1603)より創業した造り酒屋の「司牡丹」がある「酒蔵の道」。

早春のワクワクドライブ。
好奇心を超える街へGO!

 いにしえの趣が残る「佐川(さかわ)町」と、日本の、そして高知の、ほどよい田舎「日高村」を訪ねました。「佐川町」には、江戸時代から受け継がれる酒造りの伝統が息づき、風情が残り、懐かしい景色がゆったり楽しめます。また、『ティラノサウルス』がいきなり大きな唸り声と動きで驚かせる「佐川地質館」や「地場産センター」を訪ねると、眠っていた好奇心が湧き起こってきます。

江戸時代中期の酒造業の風情が残る「旧浜口家住宅」の中にある、地乳ソフトなども人気の古民家カフェ。ゆったりとした時間が流れます。

司牡丹酒造には出荷を待つ貯蔵タンクがずらり。

司牡丹酒造のお酒のショールーム「ギャラリーほてい」。

牧野富太郎ふるさと館(生家)。

博士の遺品や直筆の手紙などが見られ、少年期の部屋をイメージして再現した部屋も。

地場産センター。

2階では、建物内部まで緻密に1/20サイズの町並みを再現した模型を展示。

町の模型作家、栗田眞二さんが作り始めて18年。一棟作るのに3、4ヶ月かかるそう。

地球と生命の歴史を学ぶ「佐川地質館」。

エントランスでは、3/5大のティラノサウルスがお出迎え。

化石の宝庫「佐川盆地」や四国4億年の歴史、化石を展示。

佐川生まれの牧野博士を感じる、
ゆかりの場所を巡って偲ぶ。

 日本の植物学の父と称された牧野富太郎博士は佐川生まれ。幼い頃より植物に夢中になり、生涯を研究に捧げました。町に点在する博士ゆかりの場所を巡ったり、貴重な幕末維新期の資料が見られる「青山文庫」もおすすめ。

春の訪れを告げるバイカオウレン。牧野少年はこれを採取して興味を広げていきました。「牧野公園」の群生地は1月〜3月が見頃。
※さかわ観光協会提供

青山文庫外観。

維新資料を展示する『歴史展示室』と博士の事績を遺品とともに紹介する『牧野富太郎室』があります。

青山文庫、牧野公園へ続く小道。

日本の桜名所100選。春になると高知を代表する花見どころ「牧野公園」。※さかわ観光協会提供

牧野富太郎博士を植物研究へ駆り立てた?小さく可憐な花『バイカオウレン』。※さかわ観光協会提供

お世話になった、さかわ観光協会の山﨑正和さん(右)とインターンシップの牧野壮一郎君(高二)。

のどかな景色、楽しい体験。
日本の、高知の、村を旅する。

 高知市中央部から西に16kmの「日高村」。村境を囲むように流れる清流『仁淀川』周辺には癒されスポットが。この地域独特の気候が育んだ絶品トマトに出会い、全国で唯一堂々と銘打った『オムライス街道』で舌鼓を打ち、自然や歴史に触れ合えば、気軽に贅沢な旅行気分が高まります。さらに気分が上がるのが、体験!焙煎体験や放水路見学も要チェック!

国道33号沿いの杉が立ち並ぶ「小村神社」の参道。静寂と神聖な雰囲気に覆われる別世界です。

1400年以上の歴史を持ち、土佐神社に次ぐ土佐国二宮です。

背後の牡丹杉の大木は、『燈明杉』と言われる御神木。

標高230mの山に広がる「霧山茶園」。綺麗な水と温暖差による霧が、高い品質のお茶を。

霧山茶(ほうじ茶)を煎じて“まい茶”作り!

中山美佳さんがサポートです。

世界一薄い和紙“土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)”を製造する「ひだか和紙有限会社」。

薄さは0.02mm、1㎡で2グラムです!フランスを中心に文化財修復に使われています。

日高村観光協会の今井昭人さんのアテンドで、「新日下川放水路見学」へ。

普段立ち入り禁止の真っ暗な放水路トンネルを進みます。

約14ヘクタールの日下川調整池(めだか池)。
心癒される水生植物や渡り鳥の観察。

 日高村のとっておきのスポット。メダカが泳ぎ、トンボやサギ、カワセミが飛び交う豊かな自然が実感できます。写真は浮桟橋で、湿地の中まで行けます。

めだかの看板が目印です。

内陸型湿地帯では、県内最大級。

日高村の農産物直売所「村の駅ひだか」。朝採れの新鮮野菜が並びます。

別名“とまと村”の日高村は全国屈指のトマトの産地で11月から6月までが旬。 “シュガートマト”は、糖度が平均8以上。

全国で展開する「芋屋金次郎日高本店」。

当日揚げた“揚げたて芋けんぴ”が人気。

「芋屋金次郎日高本店」で人気の『いも屋のソフト』。

仁淀川に架かる沈下橋も立ち寄りたい。浅尾(あそお)沈下橋(越知町)。

片岡沈下橋(越知町)。 

佐川町と仁淀川流域の『ごちそう』が集まる食堂。

 その名の通り日本を代表する植物分類学者、牧野富太郎博士の出身地にある道の駅では、新鮮な野菜、地場産品やここでしか買えない地元のお酒“特別な司牡丹”などのお土産も揃い、『佐川町』がぎっしり詰まっています。その中にある食堂「西村商店」は、お子様からお年寄りまで幅広い年齢層に人気。木の温もりを感じられる落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりランチです。

刺身、寿司、海鮮丼など多彩なメニューで、もてなす「西村商店」。思わず声が出てしまうほどのボリュームたっぷりの定食は大人気。写真手前は、『佐川のニラ卵焼き定食』(1,310円)と奥の『鰹の刺身とタタキ定食』(1,780円)。

広い店内。

新鮮野菜や地場産品が並ぶ道の駅のショップ。

2023年にオープンしたばかり、モダンな雰囲気の道の駅です。

同じ敷地内にある「佐川おもちゃ美術館」。丸ごと木の温もりに包まれます。

高知県産木材をふんだんに使った館内は、多彩なおもちゃと遊びで、子供から大人まで楽しめます。

大正二年創業、老舗のうなぎ専門店。

 現在の店主が四代目という高知を代表するうなぎの老舗。皮はパリッと香ばしく、肉厚の身はフワッと弾力がありとろける美味しさ。個室でいただく至福の絶品です。

串を刺さず1本1本手焼きします。手前『うな重上』(4,180円)、奥『うなぎフルコース』(4,708円)(要予約)。静かで落ち着きのある純和室で贅沢な時間が流れます。

“日高村オムライス街道”でいただくオムライス。

 2015年、『オムライススタジアム全国大会』で準グランプリとふるさと賞をW受賞した逸品!トマトピラフにフワフワ卵と8種の野菜のオムライス。

W受賞の『南国土佐のオムライスセット』(手前1,480円)と『炊き込み御膳』(1,390円)。店内は凝った空間です。

屋根の上に可愛いガチョウがいるお店。

 エントランスに踏み込むと、ウサギや小人がお迎え。まるで絵本の世界に迷い込んだような雰囲気のパティスリーです。

手前のスイーツは、『フランボアーズ』(400円)、奥『苺タルト』(季節限定700円)。屋根にはガチョウ!

フワフワ卵がのった王道のオムライス。

 33年続く日高村の名物店。開店当時から変わらぬ美味しさを真心込めて提供しています。

『トマトの神様が食べたオムライス』(手前 920円)と『ダイアモンドムーンオムライス』(1,030円)。

オムレツにナイフをソッと!

ふわり広がり、誰もが笑顔になります。

昔懐かしい味が優しい。

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高知県佐川町・日高村