ワンデイドライブ

フリードCROSSTARで行く高知県安田町・馬路村・北川村

涼を求めて、中芸の森の中で感動に出会う旅

西日本最大の森林鉄道は、
日本一のゆずロードへ。

「ゆずの森」へ向かう途中にある「朝日出地区のゆず畑」。秋になると黄色く色づいたゆずが一面に広がります。

涼を求めて高知県東部の村へ。
ゆずとりんてつの物語に触れる。

 今回訪れたのは、高知県中芸地区の北部、馬路村・安田町・北川村。古くから良質な魚梁瀬(やなせ)杉が育ち、明治時代には山林が国有林となり伐採木の運搬を目的に、支線を含め延べ300kmを超える規模の魚梁瀬森林鉄道(りんてつ)が整備されました。昭和に入って林業は衰退しましたが、再生復興のシンボルとして「ゆず」が重要な産業として地域に根付いています。

安田川の畔に、「馬路温泉」があります。 

水の重みを動力にするケーブルカー「インクライン」。

実物の2/3の大きさで復元された「うまじ森林鉄道」。※運行日:日・祝・8月

馬路村の名を全国に広めたゆずドリンク『ごっくん馬路村』などが製造されている「ゆずの森加工場」。

加工場は予約不要・無料で見学ができます。

見学の後でいただける「ごっくん」で乾杯。

可愛い「ゆず神社」にも参拝。

見学の後は「農協直売所」もチェック。

「直売所」では、ここだけの土産も!

馬路村 魚梁瀬地区「魚梁瀬森林鉄道」で、
ワクワク・ドキドキ乗車体験!

 「魚梁瀬丸山公園」では林業が華やかだった頃に大切な交通機関であった鉄道機関車が動く状態で保存されています。全国の鉄道ファンや子供にも大人気のアトラクションです。日・祝日(8月は土曜日も)に運行し乗車体験ができます。美しい景色を眺めながら1周約400mのコースを2周します(中学生以上600円、3歳以上300円)。また、西日本有数の大きさを誇るロックフィルダム「魚梁瀬ダム」も必見です。

豊かな自然の中を爽快に走ります。

レトロな雰囲気が愛らしい機関車です。

「魚梁瀬ダム」は奈半利川にかかる雄大なダムです。

ダムの高さは115m、真上から眺められます。

「日本遺産」のストーリーを体感。
森林鉄道が駆け巡った森へ。

 この地域には、今も森林鉄道の記憶を物語る遺構が数多く現存。明治44年の開通時に建造された隧道や橋梁など18箇所の土木建造物は国の重要文化財に指定され、平成29年度には、遺構や食文化、歴史、伝統行事、風景など48の構成文化財とストーリーが日本遺産に認定されています。当時を体感できる施設もあり、他では味わえないワクワクが待っています。

馬路村への玄関口ともいえる場所にある旧魚梁瀬森林鉄道の「五味隧道」。当時の人はこのトンネルを抜けて目の前に風景が広がると、馬路に戻ってきたと実感したそうです。トンネルの向こうからガタンゴトンと音が聞こえてきそうです。

川向かいにある馬路村ふるさとセンター「まかいちょって家」。村のことならなんでも教えてもらえます。

ゆず製品や魚梁瀬杉の木工芸品も販売しています。

清流のせせらぎに耳を傾け、
日本の里山の原風景に浸る。

 ダムのない清流安田川は、アユやアメゴなど川魚の宝庫。安田町は、町の中央を安田川が流れ、南は太平洋。ありのままの自然が四季を通じて楽しめます。川遊びにキャンプ。最高の夏が待っています。安田川のすぐそばにある「安田川アユおどる清流キャンプ場」は、手ぶらでもキャンプが楽しめるレンタル用品も充実。トイレ、シャワー、家族風呂も完備で初心者に優しいキャンプ場です。

全区画、車乗り入れOK!フリードCROSSTARはキャンプにピッタリです。

清流安田川沿いの爽快キャンプ場です。

キャンプサイトとキャビンサイトを結ぶ橋。

チェックインはこちらで。

巨石が埋め込まれているかのような桟道で、森林鉄道の中でも珍しい石造アーチ橋の「釜ヶ谷橋」。

向かいの島石ピクニック広場へは吊り橋で。結構揺れますよ。

橋を渡ると素晴らしい眺めが広がっています。

通称『赤鉄橋』で親しまれている「明神口橋」も日本遺産構成文化財のひとつ。

橋の表面は、格子状の鉄板になっていて、川が透けて見えて足がすくむかも!?

ぜひ立ち寄りたい
安田町の見所ポイント。

 ほかにも“森林鉄道から日本一のゆずロード”へのストーリーへの入り口になる「ゆずロードミュージアム」や四国霊場の中で景観が最も美しいと知られる「神峯寺(こうのみねじ)」など、ぜひ足を伸ばしてみてください。

安田町多目的交流センター「なかやま」の2階にある「ゆずロードミュージアム」では、森林鉄道が走っていた時代の本格的なジオラマや日本遺産構成文化財の古写真を展示。

日本遺産ストーリーを追体験できます。

森林鉄道をイメージしたプラレールも。

安田川の河口を遡ると安田町から馬路村へと続きます。

独特の形状が目を引く南商店の『水切り瓦』。強い風雨から『土佐漆喰』の壁を守るための美しい伝統的建築です。

四国八十八ヶ所霊場第27番札所の「神峯寺」。

美しい庭園を眺めながら160段の石段を登り本堂へ。

山門。今日も沢山のお遍路さんが訪れます。

「唐浜(とうのはま)」の休憩所。南欧風でインスタ映えします。

モネの愛した庭を再現。
美しい絵画の世界を散策。

 印象派の巨匠モネが愛した庭で知られるフランス・ジヴェルニーにある「モネの庭」を北川村の自然の中に再現したのが北川村「モネの庭」マルモッタンです。世界で唯一その呼称を許されています。

地中海をイメージした「ボルディゲラの庭」を散策。

「リビエラの小屋カフェ」でいただくソフトクリームは最高!(写真左ゆず、右バニラ各400円)。

モネの代表作『睡蓮』。絵の世界そのままに色とりどりのスイレンが咲く池のある「水の庭」。

「手づくり工房」の『やみつきバーガー』(手前)と『土佐はちきん地鶏バーガー』(各1,000円)。

志半ばで散った幕末の英雄の
熱い思いが胸に迫る。

 北川村出身の中岡慎太郎は、20歳で庄屋見習いとしてゆず栽培を指導し、農民のために尽力。その後脱藩してからは、維新回天のために日本中を奔走しました。その激動の軌跡は、「中岡慎太郎館」で。

25歳の慎太郎が脱藩を秘め、北川村から旅立つ姿の像。

30年の生涯に出会う「中岡慎太郎館」。

資料と映像でドラマチックに再現。

忠実に再現された「中岡慎太郎生家」。

その造形は今も美しい。
近代化産業遺産群。

 森林鉄道の歴史的遺産として、村内には五か所の橋梁が国の重要文化財に指定されています。個性的で美しいその造形美には、見惚れてしまいます。

森林鉄道遺産の中でも最大規模の「小島橋」。

近代に建築された複式単アーチでは我が国最大級の「掘ヶ生橋」。

我が国最大級の無筋コンクリート造橋の「二股橋」。

ひなびた山里で出会った川の幸、山の幸。

 馬路地区にある「馬路温泉」。ゆったりした浴室からは安田川の静かな流れや馬路の山々が眺められ旅の疲れを癒してくれます。(入浴料 中学生以上600円、3歳〜小学生300円)。館内のレストランでは、名産の土佐ジローやゆずを使った『ヤマ丼』、ウナギやアメゴを使った『カワ丼』、『田舎寿司』などが“こじゃんと”あります。

ゆず果汁は、古くから『ゆのす』と呼ばれ酸度の高さから酢の代用として使われてきました。手前は、ゆず酢が効いた山菜のヘルシーな寿司に鮎かアメゴの姿寿司がついた『田舎寿司(魚付き)』1,650円。奥が、馬路村特産のアメゴと山菜の焚き合わせの『あめご定食』1,250円。

最高の環境でいただきます。

馬路温泉の中にあります。

魚梁瀬地区の森林に囲まれた魚梁瀬杉で建てられた食堂。

 馬路村の魚梁瀬丸山公園内にある食堂。かつてこのあたりから魚梁瀬杉が森林鉄道で運ばれていきました。魚梁瀬地区には、全国の鉄道ファンが訪れる「丸山公園」のほか、すべり台で有名になった「魚梁瀬小中学校」、「魚梁瀬郵便局」などを“てくてく”歩いて1周するコースもあり、お腹をすかした旅人が集まります。

手前は、魚梁瀬ダムをイメージした名物『ダムカレー』(1,200円コーヒー付き)。ロックフィルの質感を出すために十五穀米を使用、流木はトンカツで表現するなどこだわりの逸品です(3日前までに要予約)。奥は「チキン南蛮定食」(800円)。

ゆったりくつろぎながらいただきます。

建物全体が“魚梁瀬杉”に囲まれています。

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