爽快な風を感じに秋の蒜山高原へ
西日本屈指の高原リゾート蒜山(ひるぜん)高原
雄大な自然が広がり、爽やかな風が高原を駆け抜け
その中に立てば一気に透き通った別世界に誘ってくれます
早朝の蒜山高原。「休暇村 蒜山高原」の前に広がる牧草地は朝日が昇るにつれ朝靄が少しずつ消えて清涼感あふれる景色が現れます。牧草地を囲むようにレストランやショップ、観光案内所、遊園地などがあり蒜山高原観光の拠点になっています。
岡山県の最北に位置する蒜山高原。標高500m、東西20km、南北10kmのなだらかな盆地です。広大な牧草地では、栄養価の高い良質な牧草が栽培され、日本最大級のジャージー牛の産地としても有名です。県内有数の観光地として親しまれ県内はもとより、四国や関西からも多くの人が訪れています。ジャージー乳製品をはじめとするご当地グルメ巡りや乗馬体験など高原ならではのお楽しみがいっぱい。夏は登山やキャンプ、冬はスキーとアクティビティの拠点にもなっています。
蒜山高原の新しいランドマーク「GREENable HIRUZEN」。誰もがサステナブルの価値を身近に体感できる観光文化発信拠点施設です。写真はその象徴的建築物で、隈研吾氏が設計監修したCLTパビリオン“風の葉”。
標高1,100mを超える上蒜山、中蒜山、下蒜山からなる雄大な蒜山三座を望むなだらかな蒜山高原。今でこそレジャー拠点となっていますが、この地域に人間が暮らし始めたのは、何と3万5千〜3万8千年も前の事。この時代の遺跡から石器が発見され狩猟に適した土地であった事がわかりました。「蒜山郷土博物館」を尋ねればそんな蒜山の違った一面に出会えます。癒しを求めるなら中蒜山の登山口の近くの森の中に、全国名水百選の「塩釜の冷泉」にも是非。
蒜山の歴史を知るには「蒜山郷土博物館」。旧石器時代の出土品、国史跡の“四ツ塚古墳群”などをパネルや映像で紹介。外には復元した竪穴住居もあります。
蒜山三座が一望できる絶好のロケーションにある「蒜山ハーブガーデンハービル」。四季折々の草花や様々なハーブ、そしてラベンダーを丘陵地に敷き詰めた庭園です。数百種類の草花が作りだす空間はまるで絵画の世界。足を運ぶ度に、違った表情を見せリピーターが多いのも納得。「ひるぜんジャージーランド」の奥には放牧エリアが広がりのんびり草を食むジャージー牛に出会えるかも。施設内ではジャージー乳製品のお土産コーナーも併設しています。
ラベンダーの摘みとり体験(100本程度500円、8月上旬までで終了。9月以降はリース作り体験などをお楽しみください。)
蒜山・大山スカイラインの途中にある鬼女台展望休憩所付近から。大山(奥の白っぽい壁面の山)を軸とし、手前の烏ヶ山などの山並みが広がる。
鳥取県と岡山県の県境を通る「蒜山・大山スカイライン」。蒜山のゆったりとした景色とは違ったブナ林に囲まれた山岳道路です。車を走らせ、大山の勇姿がフロントガラス越しに見えてくると、否が応でも興奮度が高まってきます。途中ある「鬼女台(きめんだい)展望休憩所」にはショップもあります。鳥取県江府町側にある「鍵掛峠展望台」からは大山が大迫力で迫ってきます。
標高910mの「鍵掛峠」。大山の江府町側、軟壁を望む最高の展望台です。
手前に広がるブナ林の絨毯と南壁の露出する山肌とのコントラストが人気を集めています。
米子自動車道蒜山ICから県道58号を西へ車を走らせると見えてきます。山小屋風の建物が印象的。知る人ぞ知る蒜山の人気店です。午前10時からの予約受付で10時半にはその日用意していたお蕎麦がなくなる日もあるほどです。水は自家源泉の無菌水、蕎麦は福井県大野市の在来種を使用するというこだわりにこだわり抜いた逸品。「誠意」「情熱」をモットーに蕎麦作りに取り組む店主の心意気がお店中に漂っています。是非静かに蕎麦と向き合ってください。
手打ちそば 叉来(またぎ)
お蕎麦は、そばの殻を取った「丸抜きそば」と殻付きの「玄粉そば」の2種類。メニューも「ざるそば」と「あたたかそば」の2種類のみというシンプルさ。写真は「丸抜きそばのざるそば」(並900円)。
昭和30年代から地元に根付いた「ジンギスカン」。今や蒜山観光に欠かせない定番です。牧歌的な雰囲気の中、美しい高原の景色を眺めながら、高原野菜と一緒にラム肉をジュージュー焼くと、気分は一気にレジャームードに。地元の特産品や工芸品、ジャージー牛のぬいぐるみも扱う特産品販売所も隣接しています。
まきばのレストラン ウッドパオ
熟成Tボーンラムもついた「ごちそうジンギスカンセット(2人前5,500円)」。
蒜山ICを降りてすぐの道の駅。「ふるさと特産館」では、ジャージー乳製品などのお土産がずらり。「とれたて野菜市」も隣接。
道の駅 風の家
『風の家』だから風車!
ひるぜん大根など新鮮な高原野菜が大人気です。
今や人気のご当地グルメの「ひるぜん焼きそば」ですが、そのルーツは昭和三十年代「ますや食堂」のおばちゃんが、ニンニク・玉ねぎ・リンゴ等の様々な調味料を調合して作った味噌ダレに、親鳥のかしわ肉とキャベツを入れて焼いたこだわりの焼きそばが、評判となって『ひるぜんの焼きそば』として地元で愛され続けてきました。こちらのお店も少し太めの麺を秘伝の味噌ダレで絡めて提供。ひっきりなしに訪れるお客さんへ、80歳になるおばあちゃんと娘さんで作っています。
やまな食堂
焼きそばに目玉焼きをトッピングした「あさぜん焼きそば定食(手前902円)」と「ひるぜん焼きそば定食(奥852円)」。
岡山県真庭市蒜山高原