ワンデイドライブ

FREEDで行く岡山県真庭市蒜山高原

爽快な風を感じに秋の蒜山高原へ

西日本屈指の高原リゾート蒜山(ひるぜん)高原


雄大な自然が広がり、爽やかな風が高原を駆け抜け
その中に立てば一気に透き通った別世界に誘ってくれます

早朝の蒜山高原。「休暇村 蒜山高原」の前に広がる牧草地は朝日が昇るにつれ朝靄が少しずつ消えて清涼感あふれる景色が現れます。牧草地を囲むようにレストランやショップ、観光案内所、遊園地などがあり蒜山高原観光の拠点になっています。

“持続可能な人の営み”が息づく
蒜山高原の魅力を探訪

 岡山県の最北に位置する蒜山高原。標高500m、東西20km、南北10kmのなだらかな盆地です。広大な牧草地では、栄養価の高い良質な牧草が栽培され、日本最大級のジャージー牛の産地としても有名です。県内有数の観光地として親しまれ県内はもとより、四国や関西からも多くの人が訪れています。ジャージー乳製品をはじめとするご当地グルメ巡りや乗馬体験など高原ならではのお楽しみがいっぱい。夏は登山やキャンプ、冬はスキーとアクティビティの拠点にもなっています。

蒜山高原の新しいランドマーク「GREENable HIRUZEN」。誰もがサステナブルの価値を身近に体感できる観光文化発信拠点施設です。写真はその象徴的建築物で、隈研吾氏が設計監修したCLTパビリオン“風の葉”。

広大な牧草地の前に建つ「休暇村 蒜山高原」。テラスから蒜山三座を一望できます。

自転車を休暇村で借りて、颯爽とサイクリング。

休暇村エントランス。

施設内のサイクリングセンター。

施設内にある蒜山ミュージアム。

建物の前の手入れの行き届た芝生が印象的な「ひるぜんワイナリー」。

お話が楽しい植木啓司社長。日本に古くから自生している山葡萄を自社の畑で育成し山葡萄100%のワイン作りをしています。

商品も充実。

工場兼ショップの「手練り練乳 MOUNTAIN-MOUNTAIN」。

蒜山練乳牛乳(左 600円)、蒜山練乳コーヒー(右600円)、練乳ラスク(奥 500円)。

テーブル席もあります。

後味あっさりの練乳製品がズラリ。

旧石器時代から人間が暮らす
蒜山地域の自然と歴史

 標高1,100mを超える上蒜山、中蒜山、下蒜山からなる雄大な蒜山三座を望むなだらかな蒜山高原。今でこそレジャー拠点となっていますが、この地域に人間が暮らし始めたのは、何と3万5千〜3万8千年も前の事。この時代の遺跡から石器が発見され狩猟に適した土地であった事がわかりました。「蒜山郷土博物館」を尋ねればそんな蒜山の違った一面に出会えます。癒しを求めるなら中蒜山の登山口の近くの森の中に、全国名水百選の「塩釜の冷泉」にも是非。

蒜山の歴史を知るには「蒜山郷土博物館」。旧石器時代の出土品、国史跡の“四ツ塚古墳群”などをパネルや映像で紹介。外には復元した竪穴住居もあります。

古墳からの出土品。

四ツ塚古墳群のジオラマ。

「塩釜の冷泉」は、中蒜山の裾から湧き出る天然水。水温は年中11度前後の冷水。

森の中の癒しスポット。

コンコンと泉が湧く凄い透明度。

日常を忘れて癒しのひととき

高原の自然を間近で体験

 蒜山三座が一望できる絶好のロケーションにある「蒜山ハーブガーデンハービル」。四季折々の草花や様々なハーブ、そしてラベンダーを丘陵地に敷き詰めた庭園です。数百種類の草花が作りだす空間はまるで絵画の世界。足を運ぶ度に、違った表情を見せリピーターが多いのも納得。「ひるぜんジャージーランド」の奥には放牧エリアが広がりのんびり草を食むジャージー牛に出会えるかも。施設内ではジャージー乳製品のお土産コーナーも併設しています。

ラベンダーの摘みとり体験(100本程度500円、8月上旬までで終了。9月以降はリース作り体験などをお楽しみください。)

数百種類の草花が創り出すおとぎの国の世界がひろがります。

コキアが美しい幾何学模様を見せていました。9月10月になると赤く色づきます。他にも9月はダリア、10月はコスモスが見頃。

テラスもあります。

ベリーベリーソーダ(左550円)、ラベンダーソーダ(右550円)。

「ひるぜんジャージーランド」は週末になると駐車場待ちの列ができるほどの人気施設。建物の奥の牧場では、非日常の景色が広がっています。

ジャージー牛がのんびりと。

ショップとレストランがあります。

レアチーズケーキ(手前450円)、ヨーグルトアソート(奥450円)。

ジャージープレミアムソフトクリーム(400円)。

窓からは牧場を一望。

蒜山ドライブでは絶対外せない立ち寄りスポット
鳥取県の名峰・大山の勇姿を満喫

蒜山・大山スカイラインの途中にある鬼女台展望休憩所付近から。大山(奥の白っぽい壁面の山)を軸とし、手前の烏ヶ山などの山並みが広がる。

冬の到来の前に見逃せない
蒜山の絶景スポット

 鳥取県と岡山県の県境を通る「蒜山・大山スカイライン」。蒜山のゆったりとした景色とは違ったブナ林に囲まれた山岳道路です。車を走らせ、大山の勇姿がフロントガラス越しに見えてくると、否が応でも興奮度が高まってきます。途中ある「鬼女台(きめんだい)展望休憩所」にはショップもあります。鳥取県江府町側にある「鍵掛峠展望台」からは大山が大迫力で迫ってきます。

標高910mの「鍵掛峠」。大山の江府町側、軟壁を望む最高の展望台です。
手前に広がるブナ林の絨毯と南壁の露出する山肌とのコントラストが人気を集めています。

白樺の木立が美しい休暇村の近くにある「白樺の丘」。

丘の上には、“愛の鐘”が。絶好の撮影スポットです。

蒜山のおいしい水と蕎麦粉のみで
作った本物の十割蕎麦

 米子自動車道蒜山ICから県道58号を西へ車を走らせると見えてきます。山小屋風の建物が印象的。知る人ぞ知る蒜山の人気店です。午前10時からの予約受付で10時半にはその日用意していたお蕎麦がなくなる日もあるほどです。水は自家源泉の無菌水、蕎麦は福井県大野市の在来種を使用するというこだわりにこだわり抜いた逸品。「誠意」「情熱」をモットーに蕎麦作りに取り組む店主の心意気がお店中に漂っています。是非静かに蕎麦と向き合ってください。

お蕎麦は、そばの殻を取った「丸抜きそば」と殻付きの「玄粉そば」の2種類。メニューも「ざるそば」と「あたたかそば」の2種類のみというシンプルさ。写真は「丸抜きそばのざるそば」(並900円)。

囲炉裏のある落ち着いた店内。

雰囲気のあるロッジ風の建物。

店主の似顔絵も(?)

蒜山の郷土料理『ジンギスカン』を
たらふくいただく

 昭和30年代から地元に根付いた「ジンギスカン」。今や蒜山観光に欠かせない定番です。牧歌的な雰囲気の中、美しい高原の景色を眺めながら、高原野菜と一緒にラム肉をジュージュー焼くと、気分は一気にレジャームードに。地元の特産品や工芸品、ジャージー牛のぬいぐるみも扱う特産品販売所も隣接しています。

熟成Tボーンラムもついた「ごちそうジンギスカンセット(2人前5,500円)」。

ペット連れOKの野外バーベキューコーナー。

個性的な外観。

大きな風車が目印の道の駅

 蒜山ICを降りてすぐの道の駅。「ふるさと特産館」では、ジャージー乳製品などのお土産がずらり。「とれたて野菜市」も隣接。

『風の家』だから風車!

ひるぜん大根など新鮮な高原野菜が大人気です。

秘伝のタレで焼き上げる
蒜山のソウルフード「ひるぜん焼きそば」

 今や人気のご当地グルメの「ひるぜん焼きそば」ですが、そのルーツは昭和三十年代「ますや食堂」のおばちゃんが、ニンニク・玉ねぎ・リンゴ等の様々な調味料を調合して作った味噌ダレに、親鳥のかしわ肉とキャベツを入れて焼いたこだわりの焼きそばが、評判となって『ひるぜんの焼きそば』として地元で愛され続けてきました。こちらのお店も少し太めの麺を秘伝の味噌ダレで絡めて提供。ひっきりなしに訪れるお客さんへ、80歳になるおばあちゃんと娘さんで作っています。

焼きそばに目玉焼きをトッピングした「あさぜん焼きそば定食(手前902円)」と「ひるぜん焼きそば定食(奥852円)」。

味噌ダレがご飯に合います。

広い駐車場に車がいっぱい。

MAP

岡山県真庭市蒜山高原