ワンデイドライブ

N-BOX JOYで行く岡山県真庭市とその周辺

晴れの国の真ん中・中国道沿線の旅

落ち着いた町並み、癒しの自然、とびきりの美食、
晴れの国・岡山の真ん中を走る中国自動車道のドライブ

1804年創業の「御前酒蔵元 辻本店」。
岡山県初の女性杜氏を擁する蔵として知られています。

伝統が息づく保存地区を彩る、
カラフルな「のれん」の町。

 かつての出雲街道の宿場町として栄えた真庭市勝山。連子格子の商家や酒蔵、旧家、武家屋敷が連なる町並みは、岡山県で初めて「町並み保存地区」に指定されました。その景観を一層引き立てるのが、約100軒の家々の軒先に飾られる「のれん」。住民と職人の手仕事が織りなす町の芸術です。色鮮やかな布が風に揺れる様は、訪れる人々を優しく迎え入れます。

勝山町並み保存地区にある「ひのき草木染織工房」。町並みに掛けられている「のれん」は、すべてこちらで制作。 

工房の中では、草木染めのコースター、ストールなどの布小物を販売。

もちろん「のれん」も購入でき、オリジナル「のれん」の受注制作もしています。

100軒の内、毎年20軒ほどが新調し、2月の引渡式で披露します。

今では、全国や海外からも注文も増えています。

「御前酒蔵元 辻本店」の正面に建つ「蔵元直営ショップにしくら」。

御前酒蔵元が提案するライフスタイルを発信しています。

御前酒オリジナルグッズや蔵元ならではの粕漬けやしょうゆ麹など醗酵調味料や地元のお土産物を販売。

2Fには酒粕や麹を使ったお料理が楽しめる「お食事処西倉」も併設。

歴史と文化そして自然。
勝山に息づく知と美をめぐる。

 縄文・弥生から鎌倉、戦国、江戸の時代へと連なる勝山の歴史を貴重な資料でたどれるのが「勝山郷土資料館」です。終戦間近に疎開した文豪・谷崎潤一郎が執筆した「細雪」にまつわる資料も収蔵されています。完全なシンメトリー(左右対称)の設計と白亜の外観が美しい「旧遷喬(せんきょう)尋常小学校」、さらに山間へ足を伸ばせば「神庭(かんば)の滝」の雄大な姿に出会えます。

勝山の歴史・文化にふれる城下町散策観光の拠点、町並み保存地区の「勝山郷土資料館」。谷崎潤一郎ファンには、必見のスポット。

縄文の出土品や勝山藩主三浦家の武具や庶民の民俗資料、真庭市の指定文化財の他、勝山藩二万三千石の城下町の様子がわかる資料を数多く展示しています。

疎開をしてきた谷崎潤一郎がこの地で「細雪」を執筆した際の資料や、永井荷風とすき焼きを食べた逸話も残されています。

「高瀬舟船場跡」。高瀬舟が運行できる旭川上流の終着点で、物資の集散で栄えました。

旧遷喬尋常小学校は1907(明治40)年にルネサンス様式の木造校舎として建設。『ALWAYS三丁目の夕日』『火垂るの墓』などの映画のロケ地にも。

校舎の構造模型。

講堂に残る二重折り上げの洋風格天井は圧巻。

高さ110m!「日本の滝百選」の神庭の滝。白布のように見える水飛沫は神秘的。

水滴が水晶の玉が連なる様に見える「玉垂れの滝」(たまだれのたき)も近くに。

中国道を走れば出会える、
珠玉の発見と感動の景色。

 中国自動車道を西へ、新見市まで行けば、歌人与謝野鉄幹・晶子夫妻を魅了した幻想的な鍾乳洞「満奇洞(まきどう)」へ。1929(昭和4)年に歌人与謝野鉄幹・晶子夫妻が「奇に満ちた洞」と絶賛したことから、満奇洞と呼ばれるようになりました。北に向かえば、古き良き日本の里の景観を伝える新庄村。「がいせん桜通り」では、約400mにわたり桜のアーチが四季を優雅に彩ります。東へ向かうと、美咲町の「たまごかけごはん」専門店へ。西日本最大級の養鶏場を背景にした逸品は、素朴ながらも贅沢な味わいです。

見事な桜並木に彩られた出雲街道の宿場町・新庄宿。「日本で最も美しい村」の一つに選定された新庄村は、がいせん桜通りの両側に、さらさらと流れる水路があり、その音色は「日本の音風景百選」にも選ばれています。

5.5m間隔で133本の桜が並ぶ桜並木。満開の頃には幻想的な桜のトンネルに。(新庄村役場提供)

鯉が泳ぎ、水車のある昔ながらの風情が漂います。

のんびり駆け寄る猫の姿も。

入り口にある赤い欄干の「御幸橋」も絵になります。

全長約450m、県指定天然記念物の横穴鍾乳洞「満奇洞」(まきどう)。

入ってすぐの大空間「洞門」。天井高が1.2mのところもあり希望があればヘルメットも貸してもらえます。

「竜宮橋」。

『恋人の聖地』に選定されている「恋人の泉」は人気のスポットです。

城下町で見逃せない、
圧倒的体感スポット。

 津山城跡をはじめ、城下町の趣を残す津山市。今回は、驚きや発見を求めて訪ねてみました。SNS映えする撮影スポットとして人気の「津山学びの鉄道館」では、旧津山扇形機関車庫や、現物の機関車、精巧なジオラマ展示などを楽しめます。さらに津山城跡そばの「つやま自然のふしぎ館」は、自然界の神秘をパノラマ風に再現した、驚きの博物館です。

見て、触れて、撮って楽しむSNS映えの「津山まなびの鉄道館」。機関車庫は真ん中にある転車台とともに、2009年に経済産業省の「近代化産業遺産」に登録されました。
※特別に許可を得て撮影しています。敷地内に車両は入れません。

館内には、津山の街並み再現した「まちなみルーム」があり、1日6回のジオラマショー(各回先着10名様)も開催。

鉄道の仕組みを理解する「しくみルーム」。

鉄道ファン必見の限定グッズも。

「つやま自然のふしぎ館」。旧「津山基督教図書館高等学校夜間部」の校舎を改築。昭和の趣が漂います。

『日本とアジアの動物』の前にて。代表理事の森本信一さんに案内していただきました。

世界の希少動物(哺乳類、鳥類、は虫類、両生類)のはく製約800体をはじめ、化石・鉱石類、貝類、昆虫類など総数2万点を展示。

『西アジア・アフリカの動物』など15の部屋に分かれています。

日本の原風景に出会える。美咲町西部、標高400mの谷に、360度すり鉢状に広がる「大垪和西(おおはがにし)の棚田」。

真庭の食と人の想いをお節介でつなぐ場所。

 カフェ&レストラン、ショップ、珈琲店、パン屋のほか、昔ながらの井戸や、吊り橋、くるくる滑り台、さらにカピバラまでいる楽しい複合観光施設です。「十字屋商店」で出される食事は、真庭の食材にこだわった本格和食から洋食、おにぎり、スイーツまで味わえます。資源循環から生まれた「バイオ液肥」で育てたお米を羽釜で炊き上げています。

(手前)「蒜山高原ビーフハンバーグおむすび定食(サラダビュッフェ付き)」1,980円と「十字屋御膳カレイの酒粕漬け(ご飯おかわり自由、サラダビュッフェ付き)」1,980円。平均年齢76歳のおばあちゃんが規格外のお野菜をカットした“お節介野菜”の味噌汁は絶品。

オープンキッチンの広いレストラン。園内には緑がいっぱい。ショップには旬の野菜や加工品などが並び、調味料やお米などは量り売りです。

勝山では珍しい洋館風のカフェでくつろぐ。

 町並み保存地区で少し異彩を放つ建物にあるカフェです。百年余り前に建てられた写真館をリノベーション。大正浪漫の趣漂う空間で、店主・松尾敏正さんが大切にしているのは「人々の出会い」。“デザートは裏切らない”と自信を込める手作りスイーツは逸品です。

手作りのシフォンケーキ(手前550円)やクレームブリュレ(500円)はボリューム満点。

石垣の上に建つ趣のある佇まい。

話が弾む店内。

勝山の小高い丘の上 で文化を醸造する(はぐくむ)。

 かつてあった醤油蔵を改修、元々あった木や古い瓦をも再利用したモダンな施設。施設の名前は、醤油蔵で造られていた「醤(ひしお)」に由来。工芸・彫刻・絵画などの作品展やミニコンサートなどが開催、国内のみならず海外からの文化交流も。1Fのカフェで時間の経つのを忘れては?

「ミニパフェ」(550円、左手前)、「黒みつきな粉アイス」(550円、右手前)。

アートな香り漂う中庭は野外コンサートの舞台にも。

勝山町並み保存地区の高台にあります。

誰もが立ち寄れる 新庄村の魅力発信基地。

 出雲街道・新庄宿の近くにある道の駅。新庄村の新鮮な野菜や、今年の7月“第89回 ジャパン・フード・セレクション”でグランプリを受賞した『ひめのもち白餅』や大福、煎餅などの関連商品、さらに特産品の『さるなし』も販売。併設のレストランでは、ひめのもちを使った雑煮やラーメン、うどんが楽しめます。

ひめのもちが2個入った「ひめっこ雑煮」(手前500円)と餅米「ヒメノモチ」粉入り自家製麺を使用した「新庄ししメン」(730円)。

『桜』をイメージしたロゴ。

特産品がずらり。

『さるなし』はキウイフルーツに似た味の果実です。

とことん美咲町産に こだわった“たまごかけごはん”。

 町内の養鶏場で採れた新鮮な卵と町内で収穫された“棚田米”を使うたまごかけごはんの専門店。ご飯と卵はおかわり自由です。

艶やかな卵とご飯が自慢の「黄福定食」(550円)。 

中央運動公園の中にあります。

公園の中の巨大看板の前で思わずニッコリ。

MAP

岡山県真庭市とその周辺