
瀬戸内海に突き出た香川県三豊市の半島
荘内半島は浦島伝説が残る半島として知られていますが、
近年“瀬戸内の天空の鏡”父母ヶ浜のある半島として
SNSなどで人気を集め半島全体がビビッドな姿を見せています
- (写真)紫雲出山第2駐車場からの絶景。春は桜、初夏には紫陽花と四季折々の花が美しく山を彩ります。
- (写真左)山頂園地には、約2000年前の弥生時代の高地性集落の遺跡が復元されています。
- (写真中)展望台からは、瀬戸大橋、倉敷市、福山市まで見渡せます。
- (写真右)丸山島へは、干潮時に綺麗な海が二つに分かれ砂地の道が現れます。
伝説をリアルに感じる
風光明媚な絶好ドライブルート
半島の先端の山、紫雲出山(しうでやま)。浦島太郎が玉手箱を開け、出た白煙が紫色の雲になって山にたなびいたため、名付けられたと言われています。山頂から瀬戸内海を一望できる県内屈指の美観スポットです。浦島太郎がいじめられていた亀を助けたと言われる浜の鴨之腰(かものこし)。対岸の丸山島へは干潮時に歩いて渡れ、浦島太郎が祀られている浦島神社や浦島太郎の像もあります。伝説の中に想いを馳せ訪ねてみると、『お話』が現実のような気になってきます。
- (写真左)詫間湾を見下ろす高台にある荘内半島オリーブ農園。約6000坪の土地に700本のオリーブを植えてあります。2年前に始めた展望デッキのあるカフェ「オリカフェ」でしばし時間を忘れるひと時。
- (写真中)オリーブ農園の中にあるゲストハウス「Kanran」。
- (写真右)ヒュッゲ(心地いい空間:デンマーク語)”を体現する室内。
- (写真)三方を海に囲まれ、4人用のコテージが2棟並んでいます。
大きな青空の下 たっぷりの日差しと潮騒の音 止まった時間を楽しむ
- (写真左)海辺のカフェ「Classicoセトウチ珈琲」の前には静かな詫間湾と多島美が広がっています。
- (写真中)この日いただいた朝食は、手前が瀬戸内モーニング(300円)と瀬戸内レモンスカッシュ(600円)、奥がピザチーズトースト(450円)とアイスカフェモカ(500円)※どちらもセットで100円引。
- (写真右)イタリアの古民家をイメージしたお店。
- (写真左)全部で23張可能な広々とした「荘内半島オートキャンプ場・浦島」。洗い場、調理台、シャワールーム、トイレも完備です。
- (写真中) 3月下旬から4月上旬はキンセンカ、4月中旬から5月末まではマーガレットが広い農地いっぱいに咲き誇る「フラワーパーク浦島」。ベンチに開いたハートマークからの撮影がベスト。
- (写真右)オートキャンプ場近くの「花の御前稲荷神社」。入口の赤い鳥居が目印。
リゾート気分が増殖中!素敵なお店が出現中の半島
半島をドライブすると、何やらおしゃれ感満載の建物を発見するはずです。そんな時は、迷わず立ち寄ってみましょう。3年ほど前から個性たっぷりのショップやゲストハウスがどんどん出来ています。この半島の魅力にとりつかれ移住してきたオーナーも多くいます。詫間湾に面した『積(つむ)』エリアもそんな所。フラワーパーク浦島の下には、オートキャンプ場、カフェ、ゲストハウスなどが並び日常を離れた異空間が広がっています。
- (写真左)大浜地区で見つけた小さなパン屋さん「空to海」。手書きの『ぱん→』が目印。お母さんがパンを焼いて息子さんの大開誠吾さんがお店をしています。
- (写真中)ライ麦カンパーニュ(右350円)とライ麦あんぱん(1個130円)。
- (写真右)箱浦ビジターハウス前にある「常世亀(とこよがめ)」。亀が見つめる先に竜宮があるとか。
- (写真左)向かいに粟島や志々島を望む高谷漁港(胡麻尻)。
- (写真中)ボブソンやビッグジョンの創始者尾崎一族は詫間町出身。この尾崎大明神はジーンズを祀っています。
海に囲まれた幸せを感じる景色の移ろいを楽しむリフレッシュドライブ
- (写真左)毎年夏には多くの海水浴客が訪れる父母ヶ浜。遠浅の海がどこまでも続きます。
- (写真中)約1kmのロングビーチが広がっています。
- (写真右)宝山(しっぽうさん)トンネル手前をドライブ。仁尾町が一望できます。
- (写真左) 仁尾マリーナのクラブハウスの2階にはワイン食堂があり美味しい食事と素敵なひと時を楽しめます。
- (写真中)七宝山トンネル手前にあるレモン工房「Lollo Rossa(ロロロッサ)」。この地の温かい風土で育ったレモンを加工するアトリエです。卸売がメインですが、こちらでお求めもできます。
- (写真右)オススメの品、レモンチェッロ(右1980円)とレモンのマーマレード(540円)。
気持ち高ぶる魅力があふれ出す荘内半島の付け根
荘内半島西側の付け根、仁尾町にある父母ヶ浜(ちちぶがはま)は、干潮時の夕暮れに、南米ボリビアの「ウユニ塩湖」のような写真が撮れるとSNSで人気が出て2017年頃より多くの人が訪れるようになりました。2018年には、じゃらんの「夕日絶景ランキング」で全国1位に選ばれています。こちらにもハンバーガーやドーナツ、レストランなど新しいショップが続々オープンし活気にあふれています。すぐ近くには、江戸時代から続く宮大工集団から発展した会社の倉庫を改装した古材と薪ストーブのユニークなお店もあります。
- (写真左) 父母ヶ浜から道路を挟んだ向かいにある「古木里庫(こきりこ)」。産業廃棄物として処分していた木材や古道具を再び活かす目的で収集。新しいお店造りにも使われていますと、スタッフの原田暁美さん。
- (写真中)炎のある暮らしを提案するため、ショールームにはクッキングストーブやホーロー製の薪ストーブも展示しています。
- (写真右)エントランスにも古材がふんだんに使われています。
南国気分でいただく本場ナポリ・ピッツァ
テニスコートも卓球場もあるリゾート施設のカフェ
キャンピングカーやテントも張れるテントサイトもあるサンリゾート仁尾。広々とした敷地の周りにはヤシの木が立ち並んでいます。南国情緒たっぷりの敷地内にあるカフェ「Sun Cafe(サンカフェ)」は、本場イタリアの薪窯で焼き上げるナポリ・ピッツァが絶品!讃岐オリーブ豚や瀬戸内で採れた魚介、こだわりの野菜などをふんだんに使った料理もオススメです。
- (写真左)手前は人気No.1の『太陽のマルゲリータ(1,080円)』と旨味たっぷりの『伊吹産いりこと三豊野菜のペペロンチーノ(1,380円奥右)』。それぞれ11:00〜15:00ならサラダバー&ドリンクバー付き。
- (写真左中)いつでも南国気分を味わえます。
- (写真右中)広い敷地に広々とした空間。
- (写真右)サンリゾート仁尾からすぐの海岸沿いには、シーカヤックを中心としたアウトドア・ツアーを楽しませてくれるお店「Free Cloud(フリークラウド)」があります。目の前の燧灘(ひうちなだ)の海は穏やかでマリンレジャーには最高と小前昭二さんオススメです。
サンリゾート仁尾・Sun Cafe(サンカフェ)
住所/三豊市仁尾町家の浦326
体に優しいスローフードの新鮮野菜で作るイタリアン
探すのが難しいくらいの隠れ家的レストラン
県道232号の詫間町大浜地区の入り口付近に建つログハウスの手前を左折。細い道路に入ると専用駐車場がありますが、お店はさらに奥に歩いて行くと林の中に佇んでいます。お店の名前『リード』は、イタリア語で砂浜の意味。元は海岸が見えたそうなのですが、今はすっかり林に囲まれています。それがかえって独特の雰囲気を醸し出しています。地元の旬な野菜をふんだんに使った料理はリーズナブルな料金でボリューム満点です。
- (写真左)写真は『本日のパスタランチ』。この日は、小えびとキノコ、野菜のアーリオ・オーリオとスープ、サラダ、パン、お菓子とコーヒーまたは紅茶がついて1,000円!
- (写真中)緑に包まれながらゆったりとした時間が流れていきます。
- (写真右)雰囲気のある入り口も見つけにくいのでご注意を。
Slow Restaurant Lido(スロー レストラン リード)
住所/三豊市詫間町大浜甲1600
日本一の砂浜を眺めながら頬張るハンバーガー
父母ヶ浜を臨むロケーション抜群の専門店
父母ヶ浜を訪れる多くの観光客に大人気なのが、砂浜のすぐ前にあるハンバーガーとサンドイッチの専門店「BAKE STUDIO OKAZAKI(ベイク スタジオ オカザキ)」。店内は焼きたてのパンや注文してから調理するパテの香ばしい香りが漂っています。砂浜散歩を楽しんだ後、ボリュームたっぷりのハンバーガーをかぶりつくと、この上ない幸せを感じるはずです。
- (写真左)ボリューミーなスタンダードハンバーガー(クリスピーポテト付き900円)。手前のドリンクはグァバ(420円)とコカコーラ(400円)。
- (写真中)2階のデッキテラスからは、父母ヶ浜が一望でき開放感抜群です。
- (写真右)隣接するドーナツ専門店でもう一口。